面倒だが、この手続き無しでバイクは売れない
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バイクを乗り換える時には、今のバイクを手放すための手続きと、新しいバイクを手に入れるための手続きが有ります。役所と金融機関を相手にした手続きなので、多くの書類とルールが有ります。事前準備をしっかりと行って、手落ちの無いようにしたいですね。特に役所に関する手続きは、
・実際に行かなければならない
・平日の昼間しか開いていない
・書類に少しでも不備が有ると受け付けてくれない
というような少々厄介な面があります。ハンコが1つ抜けていた為に、もう1日有休を取らなければならなかった、というようなことにならないようにしたいものです。

こちらに記載している手続きの中には、バイク買取店が代行できるものが多く含まれています。但し、どの部分が代行可能なのか、可能だとしても有償なのか、無償なのかは買取店により異なります。大まかに言えば、大手であればあるほど一度に大量の依頼を処理出来るので、対応可能範囲も無償対応範囲も広くなります。先ずは以下の内容をご確認いただき、どのような手続きが必要なのか、その手続きを自分で行うか、業者に委託するかを検討することをお勧めします。そうすれば、業者に依頼すると決めた場合でも、対応可能範囲の確認が行いやすくなり「依頼できると思っていたのに、実際には自分で行わなければならなかった」というようなことも防止できます。

目次

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そのバイクはホントにあなたのバイク?

先ず、この点を確認してください。「何をアホな!」と思うかもしれません。「自分が乗っているのだから、自分のバイクだ」と考えてしまいがちですが、自分が乗っているバイクでも、書類上は他人のバイクであることがあります。特に、次のような場合には要注意です。

バイクをローンで買っている

バイク販売店かローン会社がバイクの持ち主になっているはずです。

購入に際して、家族がお金を出した

家族が持ち主で、使用者が自分となっているかもしれません。

バイクを知人から譲り受けた

名義変更が完了していない可能性があります。もし直近1年以内にバイクの納税通知書を受け取っていないなら、ほぼ間違いなく自分の名義ではありません。

自分のバイクかどうかの確認方法

バイクの所有者が誰かは、車検証などの書類で簡単に確認が出来ます。これらの書類は、シートの下などの収納スペースに入っているのが一般的です。

50cc~125ccのバイクなら 標識交付証明書のここ

 

125cc~250ccなら 軽自動車届出済証のここ

250cc以上なら 車検証のここ

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所有者が自分ではないときは

所有権が自分ではないバイクを売ることは出来ません。他人の物を勝手に売ると犯罪になってしまいます。先ずは名義を自分に移して、自分の物にしてから(所有者になってから)売るか、所有者から販売する許可を得てから売らなければなりません。

バイクの持ち主が、バイクを売った会社やローン会社になっている

ローンで買った場合です。ローンを完済しているかどうかで手続きが変わります。詳しくはこちら

家族が持ち主になっている

家族からの委任状の原本と身分証明書の写しを得れば手続きが出来ます。バイクと家族が違う場所にいても支障ありません。委任状のサンプルを載せておきますが、買取店により所定の書式を定めている場合がありますので、本書類は参考に留めておいた方が良いと思います。

以前の持ち主が所有者として残っている

その持ち主と連絡が取れるかどうかで手続きが変わります。
連絡が取れる場合には、その方から署名入りの譲渡証明書の原本と身分証明書のコピーを受け取ってください。そうすれば問題なく売ることが出来ます。譲渡証明書のサンプルも載せておきますが、上記の委任状と同じく、買取店指定書式が有る場合にはそちらを優先させてください。

 

以前の持ち主と連絡が取れない場合や、譲渡証明書を作成してもらえない場合は少々厄介です。相手の協力を得ずに無理やり手続きをすることは出来るのですが、盗難車を売るのと同じような手続きになってしまうので、法的にグレーです。このような場合には、バイク買取店への相談をお勧めします。買取の可否や条件は買取店によって変わります。買い取れないと言ってくる会社や、手数料がかかるという会社など様々な返答を得るでしょう。1社で断られても諦めずに他の会社をあたってみて下さい。

今のバイクを手放す手続き

所有権の確認ができたら、次に納税の義務を外しましょう。いわゆる「廃車手続き」です。この手続きを行わないと、バイクを売った後も役所から納税通知書が届いてしまいます

50cc~125ccの手続き方法
125cc~250ccの手続き方法
250cc以上の手続き方法

廃車手続きを行うとそれぞれ証明書を貰えます。この証明書は次の所有者がバイクを登録する(ナンバープレートを受け取る)ために必要になるので、受け取った証明書は必ず相手に渡してあげて下さい
・50cc~125ccなら 「廃車申告証明書」
・125cc~250ccなら「軽自動車届け出済証返納確認書」
・250cc以上なら 「自動車検証返納証明書」

自賠責保険を解約又は変更する

バイクが自賠責保険に加入せずに走行してしまうことを防ぐために、自賠責保険の解約手続きは普通は認められていません。但し、バイクを廃車したり、盗難等により乗車できなくなった場合には解約が認められます。
自賠責保険の解約手続き

バイクを譲渡した場合などには、解約ではなく名義の変更手続きが必要です。
自賠責保険の名義変更手続き

任意保険を変更する

バイクの保険は人と車両に紐付いていますので、車両が変わったら必ず保険会社に連絡をしなければなりません。増車した場合でも考え方は同じです。保険会社に新しいバイクを知ってもらわないと、万が一事故にあった時に、保険金が支払われなくなります

バイクの保険は125ccまでの原付区分と、それ以上の二輪車区分に分けられていますが、車両入替は同じ区分内でないとできません。例えば125cc以下のバイクで契約していた保険を250cc以上のバイクに移すことは出来ませんし、250cc以上のバイクで契約していた保険を125cc以下に移すことも出来ません。区分が異なる場合には、今の契約の解約と、新しいバイクでの新契約が必要になります。

詳しくは別記事に記載しているのでそちらをご参照ください。

バイクを乗り換えるときの任意保険の車両入替

 

バイクを売るなら、自分に合った売り方で

バイクを売る先は「バイク販売店」「バイク買取専門店」「一括査定サイト」「専門オークション」「個人売買」など実に多くありますが、買取をどこに依頼するかで、買取の値段、かかる手間、要する時間、懸念されるリスクなど、全てが変わります先ずは自分に合った買取先を見つけましょう。それが満足できるバイク売却の第一歩です。

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