まだ乗り始めたばかりのバイクを乗り換えたくなると「勿体無い」と思ったり、「少し変かな」と感じたりします。
しかし短距離で乗り換えたくなったとしても、決して勿体無くもおかしくもありません。
乗り換えを考えるようになった理由にもよりますが、多くの場合は出来るだけ早く乗り換えた方が良いのです。
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バイクを手放すのは、思っていたバイクと違ったから
買ってみたら思っていたバイクとは違った、ということは頻繁に起こります。
自動車などに比べてバイクは試乗できる機会が少ないか、試乗できても市街地を10~20分程度走れる程度ですので、バイクの特性を十分に確認できないまま購入を決めることを余儀なくされるためです。
「乗り続けていれば、好きになるかな」と思うかもしれませんが、殆どの場合そんな日は来ません。乗れば乗るほど不満が大きくなるのが一般的です。
ですから思っていたのと違うと感じたら、出来るだけ早く乗り換えを考えましょう。
バイクは買った時が最も値段が高く、日にちが経過した分だけ、走行距離が増えた分だけ価格が下がります。
我慢しながら乗った分だけ価格が上がるなら、我慢のしがいもありますが、我慢した分だけ価格が下がるなら、いったい何のための我慢でしょうか?
乗り換えの原資を作るために、出来るだけ早く売却の手続きを行いましょう。
バイクを手放すのは思っていたほど乗らないから
バイクを楽しいと感じられないなら、早期に乗り換えるか手放した方が良いでしょう。
バイクを趣味にしたいと思って乗り始めた方の場合、バイクを手放すことに抵抗を感じるかもしれません。ですがバイクを手放すことと、バイクを趣味にしないことは必ずしも同じではありません。
例えばレンタルに切り替えて、乗りたい時に乗りたい車種に乗るというのは如何でしょう。1回のレンタル代は高いですが、維持費に比べたら安く済みますし、メインテナンスの手間も掛かりません、駐車場代も不要です。
乗るための時間が取れない場合でも同じです。
直ぐにその状況が変わらないなら、やはり一旦はバイクを手放してしまい、レンタルなどに切り替えた方が良いと思います。
バイクに乗る時間が出来た後で、それまでに乗ったバイクの中で一番気に入ったバイクを買えば、「乗ってみたら印象が違った」ということもありません。
バイクを手放すのは乗るのが怖いから
免許取り立ての時期や事故にあったりした後に、バイクに乗ることが怖くなることがあります。
バイクに乗ることが怖くなったなら、怖くないサイズのバイクに乗り換えましょう。今より小さいバイクに乗り換えると、恐怖感はかなり減ります。
バイクの重さも変わりますので、それまでとは全く違った乗り物と感じれるでしょう。バイクより自転車に近いと感じる方もいるはずです。
「バイクを自由に扱えている」と感じられないと、バイクを楽しいとは思えません。
乗るのが怖いバイクに乗り続けると楽しくないばかりではなく、ケガをする可能性も高くなります。
そうなっては趣味どころではありません。最悪の場合、バイクとの縁が切れてしまうかもしれません。
自分が「怖くない」と思えるバイクに乗れば、バイクの楽しみにも自ずと気付けるはずです。
手放したいと持ったら、周りの意見には耳を貸さない
今のバイクから降りると周りの人に話したら、返ってくる反応はほぼ否定的なものです。
とても不思議なのですが、バイク乗りの間では大きなバイクへの乗り換えは肯定的に捉えられますが、小さなバイクへの乗り換えと、バイクを降りることは否定的に捉えられます。
また、買ったばかりのバイクを手放すとしても、肯定的な意見は少ないでしょう。
人によっては「そのうちに好きになるよ」という根拠のないアドバイスをくれるかもしれません。
バイクは身の危険を伴う乗り物です。それを分かっている人なら、乗りこなせないバイクに乗り続けることや、楽しくないバイクに乗り続けることは決して勧めません。
バイクに何らかの不安を感じている方に対しては、バイクを小さくすることや、一旦バイクから降りることを勧めるべきだと私は考えます。
バイクを乗り換えたい、一旦バイクを降りたいという結論を下す時に、他人の意見に流される必要はありません。自分が感じたことを信じましょう。
そもそもバイクとは自分の感性で選び操る乗り物です。どのバイクに乗りたいのか、或いは乗らないのかも、自分の心の声に従って決めて良いのです。