バイクを乗り換えるためにバイクを手放したり、入手したりする場合、知らぬうちに損をしていることがあります。
バイクの乗り換えで損をしないためのポイントをまとめましたので、参考としてください。
目次
バイクの乗り換えは「手放す」と「手に入れる」を分けて考える
バイクの乗り換えを考える時、ともすると今のバイクを「手放す」と次のバイクを「手に入れる」を1つの流れとして考えがちですが、実はここにリスクが隠れています。
バイク乗り換えのリスクを回避するポイントは「手放す」と「手に入れる」を分けて考えることです。「先ず手放さないと手に入れられない」とか、「手に入れるバイクが決まるまでは手放せない」というように考えないことが大切なのです。
バイクを手放すのと手に入れるのを同時に行わなくてはいけない、という固定観念が気付かぬうちに損を引き寄せます。
それではその理由と対応策を順を追って説明します。
乗り換えるバイクをお得に手に入れる
先ずは乗り換えるバイクのお得な入手方法を考えてみます。
新車ならではのお得なキャンペーンを見逃さない
新車を狙うならキャンペーンをチェックしましょう。
良くあるのは、金利優遇キャンペーンです。
このような金利優遇キャンペーンの多くは、新モデルの投入直前に現モデルの在庫整理として行われます。
最新モデルでないと嫌だという方には役に立ちませんが、現モデルが気に入っているなら見逃せません。
また、モデルチェンジではありませんが、販売台数が計画に満たない場合には、そのテコ入れとして、オプションパーツの割引やプレゼントなどが行われることがあります。
このようなキャンペーンは、当然ながら実施の直前にしか発表されません。
また、実施期間も2ヶ月程度しか設けられませんから、気になる車両がある場合には、各メーカーのサイト告知や、モデルチェンジの可能性をこまめにチェックしておく必要があります。
中古バイクなら時間をかけて探し、気に入ったら即決する
中古バイクを狙うなら、ある程度の時間をかけて探したほうがお気に入りの1台に巡り合える可能性が高くなります。
全ての中古バイクは一点物なのですから、気に入る車両が見つかるまでは、しぶとく探しましょう。
そして気に入ったバイクが見つかったら直ぐに買う! 決断が遅いと他の人に取られてしまいます。
つまり、バイクを買う時に重要なのは、新車であっても中古車であっても、
【じっくりバイクを選び、チャンスが来たら一気に動く】
チャンスとは言うまでもなく、新車ならキャンペーン、中古車ならこれだという車体が見つかったタイミングです。
バイクを上手に買うには期間がポイントになる
次に上手に買うためのポイントである「チャンスが来たら一気に動く」の「一気」にはどれくらい時間が掛けられるか? また「動け」とは実際に何を行うのか? を考えてみます。
新車の場合
大まかですが、バイクが手元に来るまでのスケジュールはこのようになっています。
全体の期間を2ヶ月としたのは、金利優遇キャンペーンなどが概ね2ヶ月くらいで設定されることによります。
実はこのようなキャンペーンの多くがキャンペーン期間内の「登録完了」を適用条件としているために、キャンペーンの期間内にバイクを買っても、登録が終わらなければキャンペーンが適用されないのです。
つまりキャンペーン期間の終了間際にバイクを買うと、キャンペーンが受けられない場合があるのです。
キャンペーンを受けたければ全ての手続きが、キャンペーン期間中に完了しなければなりません。
新車の場合、店舗には試乗用バイクしか無く、購入の申し込みを受けてから新車をメーカーから取り寄せるケースも珍しくありません。人気があるモデルやカラーの場合には、納品までに予想以上の期間がかかることもあります。
これらの点を考慮すると、キャンペーンを確実に使いたいなら、キャンペーン開始後すぐに申込むくらいで丁度良いのです。
中古車の場合
新車でキャンペーンを適用したいなら2ヶ月内の手続き完了が目安ですが、中古車の場合にはどうでしょう。
実は中古車の場合には目安がなく【とにかく早く】となってしまいます。
中古車は一点物ですから、単純に早い者勝ちです。
気に入ったバイクが見つかったら、直ぐに「このバイクを検討したい」と意思表示してください。間違っても「じっくり考えて来週また来よう」などと思わないこと。
あなたが気に入るバイクは他の誰かも気に入ります。
先ずは「このバイクが欲しい」と店員に告げて、その後のスケジュールは店員と相談して決めましょう。
あなたのバイクを上手に「手放す」
次に「バイクを手放す」を考えてみます。
バイクを手放す3つの方法とその注意点
手放す方法としては【バイクを譲る】【バイクを捨てる】そして【バイクを売る】の3つがあります。
1.バイクを譲るなら
譲るのであれば、最低限の手続きとして、役所での廃車手続きが必要です。但し廃車されたバイクは公道で乗れなくなりますから、そのタイミングには注意が必要です。
廃車ではなく名義変更を行う事も出来ますが、信頼できる相手でない限り、キチンと名義変更がなされていることを確認することをおススメします。
名義変更がなされないと翌年の税金を収めるように求められるだけでなく、そのバイクが事故を起こした場合などには無関係でいられなくなります。
これらの点が滞りなく進むのであれば、譲渡は決してむつかしい選択ではありません。
2.バイクを捨てるなら
バイクは自治体の粗大ごみ収集では対応してくれませんので、捨てるとなるとバイク店か廃棄業者に廃棄を依頼しなければなりません。そうすれば当然費用が掛かります。事前の廃車手続きも必要です。
ですからいくら古いバイクでもバイク店や廃棄業者へ破棄を依頼してはいけません。
バイクが古くて買取ってもらえる可能性が無いと感じても、廃棄業者ではなくバイク買取店へ【買取の見積もり】を依頼してください。もう走らないバイクでも、部品として売れるケースがあるのです。
余りに古いバイクの場合、買取を拒否されて廃棄料を取られることもありますが、たとえそうなったとしても、かかる金額は最初から廃車処理を依頼した場合とさして変わりません。
少ない可能性かもしれませんが、試してみて下さい。
3.バイクを売るなら
売る方法には【業者に売る】と【ヤフオクなどで売る】【下取りに出す】などが有りますが、当サイトとしては、下取りとヤフオク等の個人売買は勧めません。
下取りの場合には、よほどの販売力を持ったディーラーでないと、良い値段が付きません。また下取りはディーラーにとっても販売在庫を増やすだけなので、有難くはないのです。
個人売買も高くは売れません。
その最大の原因は個人売買には「とにかく安く買いたい」と考える買い手ばかりで、「値段が少し高くても良いから安心してバイクを買いたい」と考える買手がいないからです。
実際に調査してみたところ、個人売買の成約額は、業者買取の買取実績額の65%にしかなっていないことが分かりました。
これらの理由から、バイクを売るなら買取専門店への売却が最も手間が無く、安心して、しかも高値を期待できる方法なのです。
バイクを手放す手順はこのようになります。
バイクを”手放す”と”手に入れる”
その2つのスケジュールを重ねてみると…
これまでにバイクを手に入れる時とバイクを手放すときの理想的なスケジュールを見て来ましたが、この2つを重ねるとどうなるでしょう。
単純に重ねるとこのようになります。
如何でしょう?
時間に余裕がある方ならいいのですが、週末しか対応出来ない方では、少し息切れしてしまいそうです。
特に今のバイクを売ったお金を次のバイクの購入に充てようと考えているなら、時間は全く足りないでしょう。
理想的なバイクの乗り換えスケジュールとは?
それでは理想的な乗り換えスケジュールとはどのようになるのでしょう。
ポイントはやはりここです。
つまりこういう事です。
少々思い切った感じですが、手間とお金を考えると乗り換えの最善のスケジュールはこのようにならざるを得ないのです。
バイクが無い期間をどう埋める?
バイクが手元にないことが苦痛に感じる場合はどうすれば良いのでしょう?
私も暇さえあれば乗りたい経ちなのでバイクが無いというのはかなり寂しく感じます。
バイクに乗らない期間があるなら
バイクに乗らない期間があるなら、この空白時期をうまく使えるはずです。
このようなイメージでしょうか?
寒い時期が苦手な方にお勧めの日程です。
バイクの乗り換えをモチベーションに使う
空白期間を充てるには就職や転職などのタイミングや、何かの資格を目指す期間でも良いでしょう。
「この資格が取れたら、新しいバイクを買う」とか、「10㎏減量出来たら、新しいバイクを買う」というのはかなり良いモチベーションになるはずです。(キャンペーンの開催時期は資格試験と関係ないのが難点ですが)
レンタルなどを活用しても良い
特に空白期間を設ける理由が無い場合には、レンタルバイクなどを使ってみては如何でしょうか。
買うまでもないけど、ちょっと乗ってみたいバイクはありませんか?
買いたいのはロードタイプだけど、一回ハーレーにも乗ってみたい。というような場合には、レンタルを考えてみて下さい。
例えば、Rental819が提供するマイガレ倶楽部であれば、月額3,500円~で年間10回レンタルが出来たりします。
10種類のバイクに乗れば、次に手に入れるバイクの選択にも大変役に立つでしょう。
マイガレ倶楽部の有効期間は1年間なので、もしその前に「チャンス」が来たら、残った回数分は新しいバイクの納車までに一気に使っても良いですし、新しいバイクが手に入った後のセカンドバイクとして楽しんでも良いでしょう
このようにすれば、空白期間はかなり有意義な時間にできるはずなのです。
バイク乗り換えは「手放す」と「手に入れる」を分けて考える
このようにバイクの乗り換えでは「手放す」と「手に入れる」を分けて考えた方が良いのです。
その結果生じる空白期間は、ちょっとした発想の転換で、幾らでも有意義なものにすることが出来ます。
このアイデアをヒントに、良い乗り換えが出来ることを願っています。