壊れないバイクメーカーは? バイク故障率のランキング
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バイクを選ぶなら、故障しにくいバイクを選びたいですよね。しかし「どのメーカーのバイクが最も壊れにくいのか?」について知りたいと思えば思うほど、「ホンダのバイクは壊れにくい」「カワサキは故障しやすい」「外車は耐久性が無い」「スズキは...」「ヤマハは...」などなど、様々な評判が耳に入ってきて、訳が分からなくなります

バイクの故障率について、キチンとした統計は出ていないのでしょうか?

誰もが知りたい情報なのに、日本ではなかなか目にすることが出来ませんが、海の向こうではきちんとした調査が行われていますので、ご紹介します。

目次

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「壊れにくいバイク」はヤマハだった!

ご紹介するのは、アメリカの雑誌「コンシューマーレポート」の調査結果です。

新車で買ったバイクが、4年以内に故障して修理が必要になる確率は、このようになっています。

バイクメーカー 故障可能性
ヤマハ 11%
スズキ 12%
ホンダ 12%
カワサキ 15%
Victory 17%
Harley-Davidson 26%
Triumph 29%
Ducati 33%
BMW 40%
Can-Am 42%

出典:consumer reports 

一番故障しにくいバイクはヤマハです。2位がスズキとホンダです。続いてカワサキ。上位4社を日本車勢が占めています。よく耳にする「ホンダは壊れにくい」はウソではありませんが、結果は2位でしたね。ヤマハファン、スズキファンの方は、大いに胸を張っていい結果ですね。

壊れやすいと言われることが多いカワサキも、ホンダとの差はわずか2%です。「カワサキのバイクが欲しいけど、壊れやすいならやめようかな、、」と考えていた方は安心できるのではないでしょうか。ヤマハ、スズキ、ホンダの3社の故障率11~12%は、10台のうち1台が4年以内に故障する可能性があるという結果です。それに続くカワサキの15%は、10台のうち1~2台が4年以内に故障するという水準です。

バイク故障率の調査機関は「コンシューマーレポート」

この調査は2015年に米国の雑誌「コンシューマーレポート」が公表しました。アメリカで生活した経験をお持ちの方ならご存知と思いますが、この「コンシューマーレポート」は、書店に必ず置いてある人気雑誌です。

コンシューマーレポート誌の表紙
コンシューマーレポート誌 www.consumerreports.org

 

「コンシューマーレポート」は日本のMonoマガジンやベストバイに近いイメージの雑誌です。一般に販売されている商品の性能や品質を、消費者の視点に立って検査・調査しています。

但しコンシューマーレポートの編集方針は、Monoマガジンなどとは大きく異なります。コンシューマーレポート誌は評価に公平性を期する為、雑誌に一切の広告を掲載しないばかりか、自社の調査結果を企業広告に使うことすら認めないのです。

このような評価方針を採っているため、読者の信頼は絶大です。特に自動車の性能評価は注目度が高く、コンシューマーレポートの評価が車の販売台数を大きく左右します。

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バイク故障率ランキングの算出方法

バイク故障率ランキングは、米国に住む11,000人が持っている、12,300台のオートバイが「購入から4年間のうちに故障した率」を基に作られています。しかも「故障したかどうか」を単純に数値化したのではなく、各々のバイクの年間走行距離や、そのバイクが定期的な業者メインテナンスを受けていたか、まで考慮して算出されています。つまり、業者メインテナンスがされていたにも関わらず故障したバイクは、メインテナンスされてなくて故障したバイクよりも悪い評価を受けるわけです。これらの調査結果をもとに、メーカー毎に購入後4年間に故障が生じる確率を算出しています。さすがコンシューマーレポートです。調べ方にスキがありません。

外車バイクはやっぱり壊れやすい

ランキングの上位は日本車が独占しましたが、外車はどうでしょう。ビクトリーが17%、ハーレーダビッドソンが26%、トライアンフが29%、ドゥカティが33%、BMWが40%、Can-Amが42%です。

それぞれ10台中何台くらいが故障するかに置き換えてみると、このようになります。

  • ビクトリー 2台
  • ハーレーダビッドソン 2~3台
  • トライアンフ 3台
  • ドゥカティ 3台
  • BMW 4台
  • Can-Am 4台

日本車の故障率は1~2台ですから、改めて日本車の優秀さが際立ちます。

ビクトリーモータースが大健闘

注目したいのは、ビクトリーモータースの健闘です。カワサキと僅差の5位に入っています。6位のハーレーから故障率が急に上がることを考えると、この数値は立派なものです。

しかし残念なことに、ビクトリーモータースは2017年に生産を終えてしまいました。ビクトリーのバイクはアメリカのポラリス・インダストリーズ社が製造・販売していたブランドなのですが、2017年に次のような案内でブランドの終了を宣言しています。同時に日本での販売も終了してしまいました。

「ヴィクトリーのブランドの終了は、私達にとって苦渋の決断でした。ブランド創設以降18年間に渡り情熱を注いだヴィクトリーは、私たちの誇りです。ヴィクトリーはこれまでに約60車種を展開、モーターサイクル部門において25もの栄誉ある賞を受賞しました。ヴィクトリーでの18年間に得た技術と経験は、今後インディアン・モーターサイクルへと受け継がれます。 これまでヴィクトリーをご愛顧頂いたすべてのライダーの皆様に、ヴィクトリーを代表して、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。」

ポラリス・インダストリーズ会長兼CEO  スコット・ワイン

 

この声明で述べられているように、ビクトリーの生産ノウハウは同じくポラリス・インダストリーズ社が製造販売するインディアン・モーターサイクル社に受け継がれました。ビクトリーで培った信頼性をインディアンでも維持できるなら、今後インディアンは日本メーカーにとって無視できない存在になってくるはずです。

インディアンモーターサイクルのラインナップ

インディアンのバイク

BMWの故障率4割は本当か?

この統計で意外だったのはBMWです。「BMWのバイクを買うと、4台に一台は故障する」というのは信じたくない話です。BMWの四輪車も故障が多いと言われていますが、この点についてファンはこのように言います。

「BMWと日本車の考え方は違う。日本車は走行可能な不具合は故障では無いと考えるが、BMWは走行できても今後の不具合を誘発するなら故障と判断する。そのために故障頻度が増す。」

はたしてバイクの場合も同じ理由でしょうか?

私の個人的意見ですが、コンシューマーレポートの調査であれば、故障の程度や内容まで考慮されて数値化されているはずですから、この数字の差は決してメーカー間の考え方の差だけでは生じないでしょう。BMWモタードにはこの数値を真摯に受け止めて改善に取り組むことを期待します。

バイクの故障率をどう捉えますか?

如何でしたでしょうか。日本のバイクメーカーが、如何に丁寧なモノづくりをしているのかが、良く分かったのではないでしょうか。なにせ全メーカーが上位を独占しているのですから、壊れないバイクが欲しいなら、日本車以外には考えられません。

一方で、バイクは単に壊れなければ良いという乗り物ではない、と考える方も多いでしょう。そのような方にとっては、故障率は一つの指針でしかなくなるでしょう。

故障率調査の使い方は、人それぞれと思いますが、どのような形にせよ、皆さんのバイク選びの参考になれば幸いです。

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