夏の暑さや冬の寒さはバイク乗りにとってつらいものですね。ある日「もう何か月もバイクに乗ってない!」と驚く方は少なくありません。あるいは免停、病気やケガ、妊娠などの理由で、止む終えずバイクに乗れなくなる方もいるでしょう。
そんな環境に置かれたバイクは、何日なら放置しても大丈夫なのでしょう?どれくらいの期間乗らないと、あなたのバイクはダメになってしまうのでしょうか?
そんな心配をされている方のために、バイクが傷み始める時期、傷みの原因、その対処方法をまとめてみました。
目次
バイクの傷みはどれくらいで始まる?
バイクがどれくらいで傷み始めるかは、保管方法によって大きく変わりますので、一概に日数を予想するのは難しいのですが、例としてツーリングから返ってきた後に、カバーを掛けただけの状態で放置したとしましょう。誰にでも心当たりが有るのではないでしょうか?
前提とした保管状態
- 屋外で保管している
- コンクリートで舗装された場所に、バイクカバーをかけて置いている
- ガソリンはタンクに半分くらい入っている
- 保管前に、洗車や注油などは行っていない
放置期間 | 状 態 |
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3週間 | バッテリーが上がり始める |
キャブレター車はキャブレター内のガソリンが腐食し始める | |
1ヶ月 | 外装の金属部分に白色化が出てくる(サビの始まり) |
ブレーキの固着が始まる(ドラムブレーキの場合) | |
タイヤの空気が抜け始める | |
2ヶ月 | バッテリーが完全に上がる |
タンク内のガソリンが腐食し始める | |
エンジンオイルの劣化が始まる | |
外装のサビが白色から赤サビに変わり始める | |
ブレーキの固着が始まる(ディスクブレーキの場合) | |
3ヶ月 | ガソリンの劣化が進み、交換が必要になる |
エンジンオイルの劣化が進み交換が必要になる | |
タイヤなどのゴムにひび割れが生じ始める | |
6ヶ月 | 電気系統の接触不良が起きる |
ガソリンタンク内のガソリンが腐食し、タンク内部がサビ始める。 |
如何でしょう。
では次に、バイクが傷む原因とその防止方法についてご説明します。
バイクが傷む原因は「空気」「気温差」「湿気」
先ずはバイクが傷む原因を知りましょう。傷みの原因を知れば、それを取り除くことであなたのバイクの傷みを最小限に抑えることが出来ます。
バイクは空気(酸化)、気温差、湿気で傷みます。つまりあなたのバイクがどれくらい傷むかは、「酸化しにくい状態か?」「気温が一定か?」「湿度管理が行われているか?」で決まってしまうのです。
バイクは空気で傷む: 原因と防止策
先ずは空気(酸化)で傷む部分を見てみます。酸化は空気により引き起こされるので、完全には防げませんが、対処方法はあります。
ガソリンの酸化
ガソリンの酸化は最もバイクを傷める劣化の一つです。ガソリンは空気に触れることで酸化します。酸化したガソリンは濃い紅茶のような色になり、酢のような強烈なニオイがします。
この「酸っぱいニオイ」はガソリンに含まれる「アルケン」という物質が「ギ酸」や「酢酸」に変質することで発生するのですが、この酸が金属を徐々に溶かしてしまうのです。
またガソリンから揮発成分が抜けて、粘り気が出てくることによる不具合もおきます。ベタベタになったガソリンがエンジン内に詰まり、悪さをするのです。
キャブレター式のバイクの場合は、特に注意が必要です。キャブレターはガソリンと空気を混ぜる部品なので、もともとガソリンと空気が触れやすいように作られています。そのためキャブレター内のガソリンは燃料タンク内のガソリンよりも早く劣化します。早ければ3週間ほどで劣化してしまうのです。
キャブレター内のガソリンが劣化すると、粘度が高くなり、キャブレターが詰まります。キャブレターが詰まると、ガソリンがエンジンに供給されなくなり、エンジンがかからなくなります。
インジェクション車の場合には、ガソリンと空気との混合を別の仕組みで行ってるので、キャブレター車のような急な劣化は起こりにくくなっていますが、ガソリンが劣化することに変わりはありません。
ガソリンの酸化を防ぐには?
ガソリンの酸化を防ぐには、酸化防止剤を使います。酸化防止剤は酸化の進行を遅くするだけで、酸化を完全に止めることや、酸化したガソリンを元に戻すことは出来ませんが、入れないよりはずっと良いのです。
もしあなたが数か月以上バイクに乗らないなら、ガソリンを満タンにしたうえで、酸化防止剤を入れて下さい。特に野外で保管しているキャブレター車は要注意ですから、1か月以上乗らないのなら、酸化防止剤の使用をおススメします。
有名な酸化防止剤としては、ワコーズのフューエルワンがあります。
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この他にも各社から様々な酸化防止剤が出ています。
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何れも安くはありませんが、タンク内が腐食した場合に行わなければならない対策を考えれば、買う価値は十分にあります。
ただし酸化防止剤を入れた後にある程度エンジンを動かさないと、タンク以外に薬剤は回りません。特にキャブレター車の場合には、ある程度エンジンを動かさないと、肝心のキャブレターに薬剤が回らないので要注意です。
或いは燃料コックをオフにして、ガソリンがキャブレター内に流れ込まないようにした後に、エンジンが止まるまでエンジンを動かしても良いでしょう。そうすればキャブレター内のガソリンは空になります。
バイクのゴム製品の傷み
バイクには多くのゴム部品が使われていますが、ゴムも空気と触れることで傷みます。これを「オゾン劣化」と言います。また太陽光でも傷みます。これは「紫外線劣化」と言います。
- オゾン劣化: 大気中のオゾンとゴムが反応して、ゴムにひび割れがおこる
- 紫外線劣化: 紫外線の影響でゴムが硬化してひび割れがおこる。
バイクのゴムの「硬化」「ひび割れ」を防ぐには?
オゾン劣化も紫外線劣化もゴムとオゾン・紫外線を接触させないことで防ぎます。湿度が高いとオゾン劣化が進みやすいので、乾燥した場所に保管して下さい。直射日光に当たると紫外線劣化が進むので、直射日光も避けましょう。更に化防止剤を吹き付けることでゴムの表面に薄い皮膜を作り、大気との接触を防ぐと共に、ゴムとオゾンの反応そのものを抑制することも出来ます。ゴム製部品の保護剤としては、呉工業のラバープロテクタントが有名で信頼できます。500円前後で入手できるだけでなく、一本買えば数年間は使えますので、予め用意することをおススメします。
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但し、タイヤには保護剤を使わないでください。滑り易くなって大変危険です。
バイクのタイヤの傷み
その他のゴム製品と同じように、タイヤも空気と紫外線で劣化します。ですがタイヤが傷む一番の原因は、タイヤにかかるバイクの重さです。
タイヤの一部分に重さが掛かり続けると、その部分だけ、ゴムが伸ばされた状態になり、ゴムにひび割れが生じてしまうのです。
タイヤのひび割れを防ぐには
タイヤのひび割れを防ぐ方法は2つあります。第一の方法は、タイヤを浮かしてしまうこと。センタースタンドが付いているバイクなら、後輪は楽に浮かせられますので、必ずセンタースタンドを使ってください。センタースタンドが無いバイクやセンタースタンドでは浮かせられない前輪のひび割れ防止は2つ目の方法を使います。
2つ目の方法はタイヤの空気圧を上げること。目安としては、既定空気圧の10~20%くらい高くしましょう。空気圧を上げるとタイヤがひずみ難くなり、ゴムが伸びてしまうのを防いでくれます。その上で1週間おきぐらいに少しバイクを動かして、重さがかかる場所を変えてあげるとさらに効果的です。
バイクは気温差で傷む: 原因と対策
バイクは気温差が大きいと傷みが進みます。気温差が大きいとエンジンや燃料タンクの内部に結露が発生します。その結露、すなわち水が機械内部に溜まることで内部が錆びてくるのです。特に燃料タンクは被害を受け易いので注意が必要です。
燃料タンクの腐食をどう防ぐ?
タンク内の結露ははタンク内をガソリンで満たしておくことで防ぎます。ガソリンが接している部分には結露は発生しません。
タンク内の結露を防いで腐食を防止する
タンク内の結露は長期保管でなくとも発生します。これを防ぐために常日頃から燃料タンクを満タンにしておきましょう。毎日のように乗るバイクならば、給油の際には満タンまで給油します。毎日乗らないバイクなら、走り出す前に給油するのではなく、帰って来た時に給油してタンクを満タンの状態にしておけば良いでしょう。タンク内をガソリンで満たし、空洞を少なくすれば、結露の発生を最小限に抑えられます。
燃料タンクの水抜きは効果がある?
残念ながらタンク内の水を完全に抜くにはタンクを外し、中身を空にして乾燥させるしかありません。水抜き剤を使えば良いという意見を聞きますが、水抜き剤を使っても効果はあまり無いでしょう。仮に効果があるとしても、水抜き剤は水をガソリンと混合したうえで、ガソリンと一緒に燃焼させて排出するための薬剤なので、薬を入れただけでは水は抜けないのです。水抜き剤を入れたうえで、タンク内のガソリンを全て使い切らなければなりません。ですから既に放置しているバイクに対して、水抜き剤を使っても意味がありません。さらに水抜き剤の中には、ゴムに悪影響を与える製品もありますので、むしろ入れない方が良いです。
冬の暖機運転はNG!
バイクに乗っていない期間に、エンジン保護と称して時々アイドリングを行う事を勧める方がいますが、私はお勧めしません。エンジンが熱とを持つことで結露が発生するからです。もしエンジン保護を行いたいなら、エンジンを掛けるだけではなく、30分以上はバイクを走らせた方が良いでしょう。そうすればオイルが十分に回りエンジン保護になるだけでなく、結露の被害も抑えられます。
バイクは湿気で傷む: 原因と防止策
バイクは湿気でも傷みます。これが一番目に見える劣化でしょう。金属部のサビです。不思議なものですが、日常的に乗っているバイクよりも、放置しているバイクの方がサビの進行が早いのです。
バイクのサビ
金属は水分に触れることで酸化が進みます。最初に銀色が白く濁った色に変わり、そのうちに赤さびが出てきます。サビが出ると見かけが悪くなるだけでなく、サビの突起が他の部品を傷つけてしまいます。サビは見かけだけではなく機械が故障する原因となるのです。
バイクのサビを防ぐには?
サビを防止するには湿気に触れさせないことが重要です。バイクを保管する時は、水たまりが出来ないコンクリートの上を選び、バイクカバーを掛けます。舗装されていても水たまりが出来る場所や、土の上にバイクを置いてカバーをかけると、蒸発した水分がカバー内にこもってしまい、サビを進めてしまうからです。
どうしても土の上に置かなけれならない場合は、風雨が防げないならカバーをかけて下さい。たとえ湿度がこもったとしても、雨ざらし以上にバイクにとって悪い保管方法はないからです。土の上でも屋根がある場所の場合には、カバーをかけた場合と掛けない場合のどちらが湿度の影響を受け難いかで判断しましょう。
さらに保管前には空気と金属を直接触れさせないように、金属面にオイルを塗ります。オイルには様々な種類がありますので、それぞれの部品・部位に合ったオイルを選んでください。やみくもに塗るとかえって腐食が進んだり、塗装が剥がれたりします。
最も汎用性が高いのは、呉工業の5-56です。有名商品なので、ご存知の方も多いでしょう。決して高いものではありませんし、家のドアのきしみを取る、自転車のサビを防ぐなどバイク以外にも多くの用途が有りますので、1本持っておくことをおススメします。
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フロントフォークのインナーチューブにはシリコンスプレーが適しています。普通のオイルと違い、べたつきが無いので、ゴミが付着しにくく、他の部品を痛めにくいのです。フロントフォークは常に上下動をしますので、ゴミが付着するとシーリングのゴムを傷め、内部のオイルが漏れだす原因となりますから、ゴミが付着しにくいシリコンスプレーを用いるのです。
シリコンスプレーは5-56より安く手に入れることが出来ます。
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湿気によってサビる場所は、何も見える部分だけではありません。ゴムの被膜で覆われたブレーキケーブルなども被膜内でサビます。もし半年以上の長期にわたって動かさないなら、ケーブル内にも注油が必要です。さらにケーブルを時々操作してあげると効果が増します。ブレーキやクラッチのケーブルはあまり長い期間動かさないと固着することがあるのですが、一旦固着してしまうとブレーキが掛からなくなったり、かけたブレーキが戻らなくなったりします。長期間放置したバイクのブレーキをむやみに操作すると、ブレーキがかかったままの状態になり、取り回しが出来なくなりますので注意が必要です。
ワイヤーへに普通の潤滑油を使うと、油が凝固して動きが悪くなる恐れがあるため、ワイヤー専用の潤滑油が必要です。また、ワイヤー内に注油するための器具も必要になります。これから対策を開始するなら、このようなセット商品を揃えてしまった方が手間がかからず、費用も抑えられます。
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尚、ブレーキディスクなどへの注油は絶対に行わないでください。ブレーキが利かなくなります。ブレーキディスクなどのサビは、走り始めてブレーキを何度か使えば、自然と削り取られます。
その他の傷み
頑張って空気、気温差、湿度の全てを管理しても防げない劣化もあります。
バッテリーの劣化
バッテリーはバイクを動かさなくても、少しずつ放電しています。バッテリーはバイクを走らせることで、バイク内の発電機が作動し充電されますから、走行している限りは気にしなくて良いのですが、放置していると充電されずに放電だけが進み、電気が無くなってきます。放電が進んで通常の75%以下に電圧が低下した状態になると、その後の充電ができにくくなります。一度このようになると、その後は幾ら充電しても100%の充電が出来なくなるので、頻繁にバッテリー上がりを起こすようになります。そうなったらバッテリーを交換しなければなりません。
バッテリーの自然放電はバイクからバッテリーを外す事でかなり抑えられますので、長期保管の際には、バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。マイナスだけ外せば、通電しなくなります。
バッテリーを外すときは必ずマイナスから外します。プラスから外すと、ショートを起こして火花が散ったり感電したりします。
バッテリーをつなぐときには、プラスからつないでください。
2ヶ月くらいの保管なら、配線を外すだけでなんとか乗り越えられるのですが、それ以上の保管であったり、バッテリーが弱っている場合には、配線を外しておいても、電力が不足してしまうことがあります。これを防ぐには、時々バッテリー充電気を使って充電してあげて下さい。充電器は様々な仕様の物が売られていますが、急速充電器はバッテリーを傷めますので使わない方が良いでしょう。充電器はバッテリー本体と同じ位か、それよりも安く買えますので、予め用意してきちんとメインテナンスした方がお金を節約できます。
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もう傷んでしまったバイクはどうすれば良い?
既に放置してしまい、傷んでしまったバイクはどうすれば良いのでしょう?
傷んだバイクは次の2つのどちらかを選ばなければなりません。
- バイクを修理する
- バイクがこれ以上傷む前にバイクを処分する(売る・廃棄する)
残念ながらこれ以外の選択肢はありません。
間違っても傷んだまま乗ることは避けて下さい。1か所の傷みが原因で、その他の部分まで傷むことがあるだけでなく、転倒などの原因となればあなた自身が危険にさらされるからです。
バイクを修理するなら
劣化が進行したバイクを自分で直すと、かえって悪化させる可能性が高いのであまりお勧めできません。放置後1~2ヶ月程度ならバッテリー交換や、簡単なさび落とし程度なので自分で行う事も出来ますが、放置から3ヶ月を経過したバイクのメインテナンスはバイク店に依頼したほうが無難です。3ヶ月を超えて生じる劣化は、簡単には直せませんし、直せるとしても、専用の工具を使ってバイクの部品を取り外す必要があるからです。そのような修理を自己判断で行うと、バイクを傷つけたり、他の部品に負荷をかけて傷めたりしてしまい、バイクの性能に問題を起こしてしまいます。キチンと直したいなら決してお金を惜しんではいけません。出費を惜しむと結果的に損をすることになります。
バイクがこれ以上傷む前にバイクを手放す
劣化が進んだバイクであっても、買い取ってくれる会社はあります。余りに劣化が酷い場合には、値段が付かない事もありますが、もし値が付かなくても自分でバイクを廃棄するよりはるかに簡単に、安くバイクを処分することが出来ます(バイクは粗大ごみとして回収してもらうことが出来ません)。
ですから、バイクを手放すに際して最も大切なのは、これ以上劣化が進む前に売却の手続きを取ることです。但し、依頼先は慎重に考えて下さい。
傷んだバイクを手間なく売りたいなら
手間なく売却を進めたいなら、依頼先は1社に絞った方が良いでしょう。1社に絞れば高額で売れるチャンスは減りますが、かかる手間は最小限で済むからです。1社のみに依頼を行うなら、業界最大手のバイク王が無難でしょう。他の買取業者に比べて、次のようなメリットがあるからです。
- 日本全国に支店展開をしているので、対応が早い
- 買い取ったバイクの再販先が多いので、買い取れない可能性が低い
- 一部上場企業なので、強引な買取などの会社の評判を落とす対応を慎む傾向にある
バイク王への依頼は以下より行えます。車種別に受付窓口が分かれています。
(現在、バイク王のシステムの不具合から中型サイトではなく、
アメリカンサイトが表示されてしまいますが、支障なくお使いいただけます)
バイク王に売るにせよ、その他の会社に売るにせよ、バイクを修理する必要はありません。洗車も行わない方が良いでしょう。修理することで買取の値段が上がると考えるかもしれませんが、たとえ値段が上がったとしても、修理費をカバーできるほどは上がりません。また放置したバイクは下手に動かすとかえってバイクの状態を悪化させてしまうことすらがあるからです。そうすれば査定額は一気に下がるでしょう。ホコリを払う程度は支障ありませんが、洗車含めバイクはあまり動かさずに依頼するようにしてください。
傷んだバイクを少しでも高く売りたいなら
少しでも高い価格を願うなら、一括査定を用いて下さい。一括査定であれば、複数の会社から買取価格の提示を受けることが出来ます。
一括査定を受ける場合には、必ずそのバイクがどの程度放置されているのかを伝えてから金額の提示を受けましょう。そうしないと、実際に見てもらう段階になって、それ迄とは全く違う金額を提示されることになります。
一番高く売れる会社を探すためには、正確な情報をすべてに会社に提示したうえで、最も買取意欲がある会社と交渉しなければなりません。バイクの状態を悪く言う必要はありませんが、正確さは求められます。
バイクは半年以上放置してはいけない
バイクは気温差、湿気、空気で傷むので保管状態により劣化の進行具合は大きく変わります。最も良い保管方法は人間と同じような室内環境で保管することなのですが、なかなかできる事ではありません。殆どの方はバイクを完璧な状況下で保管することが出来ないのです。ですから劣化の原因を知り、それを取り除きながら妥協点を探すしかありません。
もしあなたに完璧な室内保管が出来ないなら、いくら努力しても半年も経過すればバイクの状態は確実に悪くなります。その時にどうすべきかを考えたうえで、保管措置をとった方が賢明です。
半年放置したバイクは、殆どの場合バイク店での再整備・調整・部品交換が必要になります。それでも保管するのか、或いは保管は諦めて手放すのか、そこまで考えたうえで策を講じることをお勧めします。