バイクを売るかどうかで悩んでいるあなた。
最後にバイクに乗ってから、どのくらい経ってますか?
これからどれくらい乗れなくなりそうですか?
この記事では、あなたが最後にバイクに乗ってからどれくらい時間が経っているか、これからどれくらい乗らない時間が出来そうかと、あなたが今バイクに対して何が出来るかに着目することで、今バイクを売るべきかどうかを考えてみます。
バイクを売るかどうかの結論を出せるのはあなただけなのですが、何かのヒントが無ければ結論は出し難いでしょうし、無理に売る・売らないを決めて後悔が残るのも嫌なものです。
どのような結論を出すにしても、あなたにとってもバイクにとっても良い結果に結び付くことが、後悔しない為のポイントです。
後々後悔しないために、この記事があなたのヒントになれば嬉しいです。
目次
半年乗らないと、バイクは朽ち始める
先ず最初に知っておいて頂きたいのですが、バイクは半年以上放置してはいけません。
バイクは半年乗らないと急速に劣化します。サビびが出るなどの外観の劣化だけではなく、内部の劣化が進むのです。
バイクの内部が痛む原因を作るのは、オイルやガソリンです。オイルやガソリンは時間が経つと変質しますが、変質してしまうと、エンジンや駆動部の傷みや固着を引き起こします。
ガソリンは酸となり金属を溶かす
先ずガソリンから見てみます。
ガソリンが劣化すると酸化しますが、酸は金属を徐々に溶かしてしまうのです。
エンジン内部が溶けたら取り返しが付きません。修理するにしても、エンジンを分解するような大仕事になります。
オイルはベタベタになって、エンジンを動かなくする
オイルは変質するとベタベタになって来ます。
もともとオイルは金属どうしが擦れ合うこと無くスムースに動くように入れられていますが、そのオイルがベタベタになれば当然、動くべきところが動かなくなります。
動きにくくなるだけなら、まだ良いのですが、そのうちに完全に固着して動かなくなります。
乗らない期間が半年を超えているかどうか、或いは超えそうかどうか、これがバイクを手放すべきかどうかを決める目安です。
バイクに乗らなくなってから、半年経っていないのなら
あなたが最後にバイクに乗ってから半年たっていないなら、まだバイクは傷み切ってはいません。直ぐにメインテナンスをして、バイクを復活させましょう。
あなたが直ぐにメインテナンスを出来るなら、あなたのバイクへの想いは消えていません。すぐにまたバイクに乗りたくなるかもしれません。今すぐバイクを売らない方が良いでしょう。
バイクと離れるなら、バイクは手放した方がいい
転勤、入学、結婚、出産などでバイクが乗れなくなるなら、どれくらいの期間バイクに乗らなくなるかを考えて下さい。
乗れない期間が半年を超えないなら、やはりバイクを売らない方が良いと思います。
しかし自分は引っ越すがバイクは実家に置いていくというように、バイクと離れてしまうなら、よほど近くへの引っ越しでもないかぎり、半年に一回乗るのは難しいのです。
暖かい時期には、ゴールデンウィーク、夏休み、秋の行楽シーズンなど、休みも多いですしバイクに乗りたいという気にもなります。バイクに乗るために実家に帰る気にもなるでしょう。
ですが、その後は? 寒い時期に帰省してもバイクに乗るでしょうか?
例えば11月中旬にバイクに乗ったとします。
次の帰省はクリスマスや正月になると思いますが、その時にバイクに乗りますか?
もしも年末年始に乗らなかったら、次の帰省時期は5月のGW頃かもしれません。最後にバイクに乗った11月からちょうど半年です。
GWはバイクに乗るにはいい時期ですね。
ですが、もしGWを逃したら? 次のチャンスは8月でしょうか?
もし8月ならば最後に乗ってから9ヶ月が経過していることになります。
つまり11月に乗った後に半年を超えないためには、年末年始かGWには必ずバイクに乗らなければならないのです。これではバイクに乗ることが義務になってしまいます。
このようにバイクと離れてしまうと、半年に一回でも乗ることは難しくなります。
バイクと離れてしまうなら、バイクは手放してしまって、乗りたいときにはレンタルなどを使う方が賢明です。
直ぐ実行! バイクを生き返らせるメインテナンス
もしバイクに乗らなくなってから半年たっていないなら、まだバイクを延命に手を打てる状態です。直ぐに次のメインテナンスを行ってください。
- バッテリーとタイヤ空気圧のチェックを行いましょう。念のため、ガソリンから異臭がしないかも確認してください(異臭がするなら劣化しています)。
- その3点に異常が無ければチェーンへの注油を行い、1時間以上バイクを走らせてください。出来れば古いガソリンを使い切り、新しいガソリンでタンクを満タンにしたうえで、ガソリン劣化防止剤を入れましょう。
- キャブレター車の場合には、キャブレターのドレンボルトを緩め、キャブレター内のガソリンを抜いて下さい。
- 最後にバッテリーを外します。バッテリーは屋内で保管し、2ヶ月に1度は充電します。
- 放置期間が3か月を超えているなら、オイルも交換した方が良いでしょう。
- フロントフォークにサビは出ていないでしょうか?サビが出ていたらすぐに除去した後にインナーチューブにシリコングリスを吹き付けます。
- キャブレター車の場合、3か月程度でも内部のガソリンが劣化し、正常に機能しなくなることが有ります。そうなると分解洗浄が必要です。
これらの処置が行えれば、あと3ヶ月ほどは何とかなります。
そしてなによりも、これらの処置が直ぐに出来るなら、そしてメンテナンスを少し楽しでも楽しめたのなら、あなたは直ぐにまたバイクに乗りたくなるでしょう。そんなあなたはまだバイクを売らない方が良いです。
もしもメインテナンスの時間が取れないなら
もしもメインテナンスの時間が取れないなら、バイクを手放すことを真剣に検討して下さい。
恐らくあなたのライフスタイルが変わってきています。
現在のライフスタイルが当面続くなら、バイクに乗れる時間はしばらくは取れないでしょう。
今後ライフスタイルが変化してまたバイクに乗れるようになる頃には、その時のライフスタイルに合ったバイクが欲しくなるはずです。
或いはバイクのレンタルが更に普及して、維持費を掛けずに乗りたい時に乗りたいバイクに乗れるようになってるかもしれません。
あなたのバイクは今ならまだ走行可能車として売ることが出来ます。価格もひどい価格にはならないでしょう。今のうちに売却手続きを取ることをお勧めします。
メインテナンスの時間を取る気が起きないなら
残念ですがあなたのバイクへの想いは少し弱くなっているようです。今はバイクから一旦距離を置く時期です。
大切にしてきたバイクを朽ち果てさせないよう、バイクは直ぐに手放した方が良いでしょう。
バイクが朽ちる前に新しい人生を送らせてあげて下さい。
バイクに乗らなくなってから半年くらいなら
バイクの状態がかなり心配です。
バイクの状態はどうでしょう? エンジンはかかるでしょうか?
バッテリーは上がっていると思いますので、先ずはバッテリーを充電してエンジンをかけてみて下さい。
エンジンがかかるとしても、ガソリンは劣化していると思います。ガソリンを抜き、新しいガソリンを入れるなどの対策が必要です。
ご自分で整備が出来る方は良いのですが、バイク店に持ち込まなければならない方も多いでしょう。
オイル交換も必要です。キャブレター車の場合には、分解洗浄が必要でしょう。
ブレーキの固着にも注意してください。走行前には必ずブレーキを操作して正常に動くことを確認してください。
これらの対応が直ぐに出来ないなら、残念ですが今すぐに売却の手配を取りましょう。
これ以上放置するとバイクは故障車となります。
またバイクに乗りたくなっても、その時には既に動かないバイクになっているでしょう。
厳しい言い方ですが、この半年間手を掛けずにいたバイクに、今後手を入れて動く状態に保つことは難しいでしょう。
あなたも朽ちていくバイクを見るより、自分の愛車が誰かと走っている姿を想像した方が幸せだと思うのです。
バイクに乗らなくなってから半年を過ぎているなら
半年以上バイクに乗っていないなら、貴方のライフスタイルは完全に変わっています。
今はバイクに乗れる時期ではないのです。
恐らく思い当たる節があるのではないでしょうか。家族が増えた、仕事環境が変わった、他の趣味が出来た等の原因があるはずです。
半年以上乗っていないなら当分バイクには乗らないでしょう。バイクは売却しましょう。
その方がバイクにとっても幸せです。
新しいオーナーのもとで、あなたが感じたような体験を次のオーナーに届けさせてあげて下さい。
売っても買い叩かれてしまうかも...と心配する前に
残念ながら放置されたバイクは買い叩く絶好のカモです。新米の査定員ですら簡単にあら捜しが出来るからです。
ですがこれ以上放置しても状況は良くはなりません。
売る時期を先延ばしにするほど「ここが錆びている」「ここの調子が悪い」と言われてしまうポイントが増えるのです。当然価格は下がります。
早く売却することで、買いたたかれる口実をこれ以上増やさないようにしましょう。
放置バイクでも買い取ってもらえる会社は?
放置車でも買い取ってくれる会社の選定には少しテクニックが必要です。
そのままでは売れないバイクなので、買取会社の判断がバラバラになるのです。同じバイクでも「直せば十分に売れるな」と思う会社もあれば、「直す手間に比べて利益が低いな」と思う会社まで、色々な判断をされてしまいます。
ですから売る側もこれに対応した売り方をしなければなりません。
まだ動くバイクを売る場合
まだ動くバイクの場合には放置していないバイクと同じような売り方が出来ます。
ですがバイクに対する評価(提示価格)は業者によりばらつきが出ます。
それに対応するためには複数社への見積もりが不可欠です。
また買取会社には排気量により扱いの得意不得意があるので、この点も考慮が必要です。
まだ動く125cc以下(原付一種、原付二種)のバイクを売るなら
まだ動く125cc以下のバイクを売る場合にお勧めできる買取会社は次の2社です。
また全国出張無料査定をうたっていますので、原付を売る際でも気兼ねなく依頼することが出来ます。
まだ動く126cc以上(普通二輪・大型二輪)のバイクを売るなら
まだ動く126cc以上のバイクを売る場合にお勧めできる買取会社は次の2社です。
もちろん全国出張無料査定です。
もう動かないバイクを売る場合
もう動かないバイクを売る場合、高値を狙うと同じくらい「処分費が掛からない」ことが重要になって来ます。
特にスクータータイプは価格の下落が激しいので尚更です。
動くバイクと同様に複数社への見積もりと排気量の考慮が必要であることに加えて、「不動車でも買います」と明示している会社を選定する必要があります。
もう動かない125cc以下(原付一種、原付二種)のバイクを売るなら
もう動かない125cc以下のバイクを売る場合に、お勧めできる買取会社は次の3社です。
もう動かない126cc以上(普通二輪・大型二輪)のバイクを売るなら
もう動かない126cc以上のバイクを売る場合にお勧めできる買取会社は次の3社です。
もちろん全国出張無料査定です。
また乗りたくなった時の為に準備しておくこと
何年もバイクに乗らないことがハッキリしている場合を除いて、ヘルメットやグローブなどの装備は手元に残しておいた方が良いでしょう。
恐らくこれから数年でバイクも車のように所有ではなくレンタルで楽しむのが当たり前になります。その時にバイクの装備さえあれば、直ぐにバイクライフを再開できます。
一度はバイクの楽しさを知ったなら、その楽しさが心に蘇ってくることもあるでしょう。その時を待ちましょう。