バイク買取について「対応が悪い、買いたたかれた、居座られた、という話を聞くけど本当ですか?」という質問を頂くことがあります。
この評判は事実だと思いますか?
ネット上には実に多くの評判が載っていますが、同じ業者でも大絶賛する方と、詐欺師のように言う方がいて、何を信じて良いか判らなくなります。
そのような時には「自分」に目を向けると、答えが見えてきます。
目次
中古品買取は、もともと揉めやすい業界
もともと中古買取は揉めやすい業界です。
偽物を売る者や、価値が有るものを「価値が無い」と買い叩く者が闊歩するような世界です。
その最たるものが骨董品。以前、そこそこの目利きが出来る収集家と話したのですが、骨董品の世界では偽物を掴まされるのも経験と修行のうちと考えるそうです。
「偽物を見抜けなったあなたが悪い、修業が足りない」と言われるのだとか。
もちろんバイクを売るときに同じような覚悟を持てとは言いません。ですが業界にこのような【色】が有ることは知っておくべきと思います。
その【色】に近づきたくないなら、相手の言い値で売って、文句は言わない。きれいさっぱり忘れる。
文句を言いたいなら、予め市場価格などをリサーチして、相手に対抗できる予備知識を持ったうえで場に臨む。
中古品を売るためには、この心構えが大切です。
「居座る」は昔の話、悪評は価格のギャップが原因
当サイト独自にバイク買取の評判を調査したところ、その殆どは「思っていたより価格が低かった」というものでした。
一方で「なかなか帰らなかった」と言う評判は5年以上前までの記録では見られるのですが、最近のものは見当たりませんでした。
「返らない」という押し買いのような手段は、バイク買取の世界では既に昔の話なのです。
ですから「居座られる」という心配はしなくても良いでしょう。
ですが相手も仕事ですので、何とか安値で仕入れようとはします。その結果タフな交渉となった方も少数ですが見受けられました。
「思っていたより価格が低かった」という評判は、どの会社に対しても一定数見られました。ですがその内容には同じ「思っていたより安い」にも2種類見られます。
1つ目は「大切に使ってたのに値が低かった」とか、「考えていた価格より低かった」というように「自分の感覚と違った」というようなものです。
2つめは「他の会社より安かった」というものです。
しかしこれはその会社に売ったということではありません。むしろ他社との良い比較材料になったとして捉えるべきかと思います。
印象的な2つの口コミ
ここで同じ会社に関する口コミをご紹介します。
【Aさんの評価】
私は、家の近所にバイクワンがあったので、そこに何回も通って、バイクを売却しました。納得のいく金額になるまで何回も通い詰めたかいがあって、高く売ることができたと思います。
まず、初めて行ったときは、査定に長い間待たされて、その間に営業トークを聞かされてうんざりしました。
しかし、それにも負けずに、値段を一円でも高く売るために、いったん保留して、また次に来るよといい帰っていく。それを繰り返したら、最初の提示額よりも、10万円アップして売ることができました。
【Bさんの評価】
インターネットでの見積価格が高かったので、バイクワンを利用しました。連絡をするとすぐに査定をしに自宅まで来てくれます。
ややこしい契約もなく今すぐ、バイクを売ってお金にしたい方にはお勧めの会社です。
さらに、バイクについて質問するとめんどくさがらずに、丁寧に答えてくれたのも良かったです。
しかし、デメリットとしてはインターネットの査定額よりも少し実際の買取価格が下がってしまうことです。
大幅ではありませんが、少し不満な気持ちになりました。
手間をかけて高く売れたAさんと、手間なくそこそこの値段で売れたBさん。貴方がバイクを売るとしたら、どちらが理想でしょうか。
(引用先 : みんなの評価ランキング )
手間なく高く売れるなんてありえない
AさんとBさんどちらが賢いかということではありません。それぞれ目指すものが違うからです。
ちなみに私はBさんに近いです。確かにAさんは10万円アップを勝ち取りましたが、私は何回も通うような手間はかけたくありません。
バイクを十分に楽しみ、元は取ったと言う考えが根底にあるので、古いバイクは速やかに手放し、新しいバイクに集中したいからです。
世の中のモノは全てそうだと思いますが、手間をかけずに多くのお金を貰えるということは、残念ながらありません。
後悔したくないなら、連絡する前に方針を決める
業者に対して満足する方と不満を持つ方は何が違うのでしょうか?
少し極論かもしれませんが、私は売る側の心の持ちようが多分に影響していると思います。
もし高い利益を得たいなら何度も交渉する。利益より手離れを重視するなら低い値でもさっさと手を打つ。これは商売の原則でもあります。
自分はどちら側なのか、はっきりと分かっている方は満足しています。どっちつかずの方や、利益と手離れの両取りを期待している方が不満を持っているように見受けられます。
全員とは言いませんが、不満を持つ方の中には自分のバイクを売ることを商売と思っていない方がいるようです。業者が自分の為に高値を提案してくれると思っている節があります。
確かに広告では「高値買取」と書きますが、「高値」の意味を「自分にとっての高値」だと理解してしまうと、不満を感じる可能性が高くなります。
バイクの売却は商売です。
高い利益が欲しいなら手間をかけて交渉する。
手間をかけたくないなら、低い価格でも手をうつ。
極めてシンプルです。
買取会社に声をかける前に、どちらにするか決めましょう。
その意識を持っていれば、全ての業者は一交渉相手に過ぎません。その対応にいちいち感情が揺さぶられることもないでしょう。