バイクは売却! 下取りは誰も幸せにしない
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バイクの下取りとは、古いバイクを引き取ることで新しいバイクの値段を値引きすることを言います。古いバイクを売れば、売った現金が手元に残りますが、現金を貰う代わりに買い換えるバイクの値段を値引いてもらうのです。

目次

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バイク下取りの仕組み

バイクを下取りに出した場合と、自分で売却する場合の手順は各々このようになります。

バイク下取りの基本的な仕組み

下取りの場合、バイク店が古いバイクの処分から新しいバイクを買うための不足額の算出まで、全ての手続きを行ってくれます。

一方で、下取りを使わないと自分で行わなければならないことが一気に増えます。

バイク下取りを依頼しない場合の基本的な仕組み

このように下取りをしてもらった方が手間がかかりません。ですが下取りにはデメリットもあるのです。

下取りはバイクの価格を見えなくする

下取りの最大のデメリットは価格が見えなくなることです。例えば新しいバイクが100万円するとしましょう。今持っているバイクを30万円で売り、差額70万円を払って新しいバイクを買うとすると、このようになります。先ほどの表に数値を入れてみます。

バイク下取りを行わない場合には各々の金額が把握できる

同じ動きを下取りのケースで見てみます。

バイクを下取りに出すと各々の金額が把握できない

このように、下取りを使うと、自分のバイクが幾らで引き取れれたのか、また新しいバイクは一体幾らだったのかが見えなくなります。勿論、バイク店から説明は得られるでしょうが、本当の数字かどうか調べる術は有りません。

 

自分で手続きをすることで、自分のバイクが一体いくらで売れたのか、新しいバイクが幾らで買えるのかがはっきりと分かります。更に、自分で売却と購入を直接手配すれば売却額の30をもっと引き上げたり、購入額の100を引き下げたりする交渉も可能となります。

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バイクの下取りはここが最難関

バイクの下取りには、価格が見えなくなることに加えて、もう一つの問題があります。先ずはバイクの買取価格の決まり方をご確認ください。買取価格はこのように決まります。これは下取りでも個別に売却しても同じです。

バイク下取り店の思考内容(価格の設定方法)

この図で分かるように、買取(或いは下取り)の価格は「そのバイクが幾らで売れるか」で決まります。つまりそのバイク店がどれだけの販売力が有るかが最も重要なポイントなのです。ここに下取りの最も難しい問題があります。要するにバイクを高く売る力が無いバイク店に下取りを行わせると、大した額にはならないということです。
更に先ほど図でご覧頂いたように、下取りの場合には価格が見えなくなります。バイク店としては利益偏重の計算を行いたくもなるでしょう。
勿論、顧客との関係性を重要視して良心的な計算を行ってくれる店も多くありますが、その店が良心的かどうかを見抜くのは売る側の役目です。

バイクを下取りに出すと店との関係性は本当に維持されるのか?

下取りのメリットとして、販売店と良好な関係性を作れることを上げる方がいますが、本当にそうでしょうか?
確かにかつてはそうでした。中古バイクの流通が専門業者だけのクローズマーケットで行われていた時には、中古バイクを仕入れて、自分の店で直して転売することで十分な利益が得られていました。何故ならば顧客が中古バイクの相場を知る術が無かったからです。下取り価格はバイク店の言い値で決められていました。

しかしこれだけインターネットが発達して、中古バイクの相場を誰でも数分で調べられるようになるにつれ、バイク店もあまり欲張った価格提示が出来なくなってきました。特に販売面では個人オークションの一般化や、バイク王などの買取専門の販売参入など、その厳しさが増しています。今や多くのバイク店は、出来るだけ安値で中古車両を仕入れて薄利で売らないと売れ残りのリスクを増やすだけなのです。

勿論、容易に転売が可能な人気車種であれば下取りも喜んで行えますが、お客様のバイクが全て人気車種であるはずがありません。多くは下取っても転売が難しいバイクなのです。しかし販売店としては下取りをオファーしなければ、顧客が他のバイク店と繋がるチャンスを自ら提供してしまいます。そのため本当は下取りを行いたくなくても下取らなければなりません。

このように下取りはバイク販売店にとって決して良い話ではありません。関係性の維持に対する効果にも疑問符が付くと言って良いでしょう。もちろん関係性が悪化することは有りませんが、下取りを頼まなかったからと言って、関係性が悪くなるとも言えません。

バイクの下取りは誰も幸せにしない

このように今やバイクの下取りは顧客にとっても販売店にとっても決して良い仕組みとは言えなくなってしまいました。もし販売店に下取りを依頼しなかったとしても、バイク店への不義理ではなくなってきているのです。むしろ買取専門店などでバイクを少しでも高く売り、その利益を充当することで懇意のバイク店から少しでも高いバイクを買ってあげた方が、お互いにとってメリットが大きいと言えるでしょう。

こんなバイクなら下取りに出しても良い

最後に「下取りに出すと喜ばれるバイク」について考えてみたいと思います。これまでの文章の中に既に答えは出ているのですが、「高く売れる人気車種」は下取りに出すと喜ばれます。買い取った側も直ぐに転売が出来、利益を取れるからです。

しかし「高く売れる人気車種」はバイク買取専門店でも高く売れますので、下取りと販売店への売却のどちらを選ぶのかは悩みどころかと思います。

それを敢えて下取りに出せば、販売店との関係は間違いなく良くなるでしょうが、、、、
貴方ならどちらを選びますか?

バイクを売るなら、自分に合った売り方で

バイクを売る先は「バイク販売店」「バイク買取専門店」「一括査定サイト」「専門オークション」「個人売買」など実に多くありますが、買取をどこに依頼するかで、買取の値段、かかる手間、要する時間、懸念されるリスクなど、全てが変わります先ずは自分に合った買取先を見つけましょう。それが満足できるバイク売却の第一歩です。

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