バイクをヤフオク・メルカリで! やめた方が良い驚愕の事実
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ヤフーやメルカリでバイクを売り買いして大丈夫か?

確かにバイク店や買取専門店などを相手に売買を行うよりも、ヤフーやメルカリを使った方が安く買えたり高く売れたりすることがあります。

ですが価格と引き換えに大きな損害を受けてしまうこともあるのです。

ここに記された3つの事例は全て国民生活センターが解決を試みた実際の案件です。

ヤフーやメルカリを通じてバイクの売り買いをお考えなら、目を通しておいた方が良いでしょう。ヤフーやメルカリを通じてバイクの売買を行っても良いかの判断に役立ちます。

ヤフーやメルカリでのバイク売買を決めている方でも、不要なトラブルの回避に役立つはずです。

目次

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国民生活センターとは?

独立行政法人国民生活センターは、消費者庁が管轄する公的な機関です。

消費者ホットラインの連絡先
http://www.kokusen.go.jp

消費者の生活を向上させるための活動を行っていますが、その一環として紛争などの調停支援を行っています。具体的に言えば、「裁判に持ち込むほどではないが、解決できずに困っていること」の解決を支援しています。

ここには実に多くの相談が持ち込まれていますが、近年、オークションや通信販売など「相手が見えない状況でのトラブル」が増えています。

実際に3つの事例を見てみましょう。
2つはバイクの個人売買、1つは車の売買で全てインターネットでの取引です。

「エンジン一発始動」「アイドリングは安定」と聞いていたのに。。。

先ずはインターネットオークションで行われた、中古バイクの取引に関する争いです。

「エンジンはセル一発で始動」「アイドリングも安定」というのはネットで良く見られる表現ですが、鵜呑みにしてはいけません

落札者の訴え - 一発始動なんて嘘! オーバーホールが必要だった

この争議は落札者が訴えています。落札したバイクについて、このような主張を行っています。

「エンジンはセル一発で始動」「アイドリングも安定」と書かれた中古バイクをオークションで落札したところ、届いたバイクは、エンジン上手く始動せず、オーバーホールが必要な状態だった。

バイクの状態はひどいもので、ガスケットからのガソリン漏れや、ヒューズボックスがむき出しでショートの危険性があるなど、そのまま乗ったらバイクが燃えても不思議ではない状態だった。

更にガソリンはあかさびで変色していた。何とか修理しようと、整備業者に 3 度にわたり修理を依頼し、キャブレター清掃、プラグ等の交換、ガスケットの修理を行ったが、アイドリングを安定させる事が出来なかった。

 

落札者の要求 - 修理費用を払え!

落札者は出品者に対して何度か連絡を行いましたが、逆にクレーマー扱いされたため国民生活センターに相談を持ち込みました。

落札者の希望は、既に支払った修繕費用とキャブレターの交換費用を出品者に支払ってほしいというものでした。

出品者の返答 - なぜ下見しなかった?NCNRだって言っただろ

この訴えに対して出品者は自分に責任は無いと返答しています。

落札条件として「落札前に不明点は質問するか下見をして欲しい。出来ないならノークレーム・ノーリターン」と明記してあったこと及び、落札者が下見無しで落札していることをその根拠としています。

また、出品前に自分で確認した際にはバイクに問題は無かったので、不具合はバイクの輸送中か輸送後に起きているとも言っていました。更に次のような主張もしています。

  • 修理後もアイドリングが安定しないなら、修理の手順が間違っているのではないか。
  • そもそも現物を見に来れないならなぜバイクの状態について、質問や写真の要求を行わなかったのか?
  • オークションで「悪い」の評価を付けられたため迷惑している。謝罪してほしいのはこちらの方だ。

双方の主張は全く折り合わない状態でした。

和解内容 - 回収できたのは5,000円だけ。評価も取り消すことに、

この争いは合意に達しています。但し落札者からすれば全く納得出来ない内容であったように思います。

合意内容は次の通りです。

  1. 落札者はオークションで出品者に付けた「悪い」の評価を取り消す
  2. 出品者はプラグ交換費用として5,000円を落札者に支払う

訴えを起こした落札者が求めていたのは、業者による3度の修理費用とキャブレターの交換費用の支払いです。

国民生活センターが公開している資料には、具体的な金額が書かれていませんが、少なくとも十数万円はかかっているでしょう。

しかし落札者が回収できたのは5,000円。手元に残ったのはアイドリングが安定しないバイクでした。

詳しくはこの案件の詳細はこちらからご覧いただけます(PDF)。

サイト管理者の意見
ネットでのバイク取引の典型的な例ですね。
私としては落札者に非があると思います。
出品者はサイトに実車確認を行う事を明記していました。それに対して落札者は実車確認はもとより、詳細に関する質問も行っていないようです。
このような状態のバイクなら、落札価格はあまり上がらなかったでしょう。
安いバイクには何らかの落とし穴があるものです。その事に思い至らず実車確認もせずに落札してしまったなら、その後の責任は落札者にあります。
出品者が落札者を「クレーマー」と呼んだのは、あながち間違いではありません。
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美品と言っていたタンクに大きな凹みが! 結局泣き寝入り

次に取り上げるのはバイクのタンクの売買に関する争いです。

この案件も訴えたのは落札者でした。

 

落札者の訴え - へこみが無いなんてウソ! 大きなへこみがあるじゃないか!

商品説明欄に「大きな傷やへこみはございません」と書かれたオートバイ用ガソリンタンクを落札したところ、届いた商品には大きなへこみ(縦 7cm×横 4cm)がありました

直ぐに出品者に連絡しましたが、ノークレーム・ノーリターンを理由に一方的に取引終了とされてしまいます。

その後、へこみの修理代金の見積もりを取り、見積額8,640 円の支払いを出品者に求めましたが、応答がありませんでした。

落札者はなんとか解決を図りたいと、オークションサイトの運営会社にも連絡しましたが、個々の取引には関与しないと断られてしまい、困り果てて国民生活センターに相談を持ち込みました。

 

落札者の要求 - 凹みの修理費用を払え!

落札者の希望はシンプルです。へこみの修理代金 8,640 円を支払って欲しいというものです。

 

出品者の返答 - なんと完全無視

この相談を受け、国民生活センターの職員が出品者へ書面を郵送したり電話を掛けたりしています。

最初のうちは「調べてみる」との返答が出品者から得られていたようですが、その後全く相手にされないようになりました。

その為センターの職員は法律に基づいた書面を郵送して対応を依頼しましたが、これも無視されてしまいます。

 

オークション会社の返答 - 私たちは関係ありません。

出品者からの反応が得られず、仲裁手続きが進まない為、センターの職員はオークションサイト運営会社に対して、取引の詳細が分かる資料の提出を依頼しています。

しかしオークションサイト運営会社からは「当事者間の紛争解決には関与しない」との文章が明記されたオークション利用規約の写しが送られてきたのみでした。

 

結果は調停失敗! タンクは自費で修理

センター職員が手を尽くしましたが、解決の見込みが無いため仲裁手続きを断念しています。修理費用の回収は出来ませんでした。

詳しくはこの案件の詳細はこちらからご覧いただけます(PDF)。

サイト管理者の意見
落札者は災難でしたね。この件は明らかに出品者が悪いです。
センター職員が仲裁手続きを中止したことに違和感をもつ方もいるでしょう。しかし、センターは仲裁しか行えないのです。
仲裁とは、双方の言い分をもとに、妥協点を図る手続きです。訴えた方と訴えられた方双方に解決を図る意思が無ければ、仲裁は成立しないのです。
どちらか一方にでも、解決の意志が無ければ、センターは何も行う事が出来ません。
もしこのケースの落札者がこれ以上の解決を求めるなら、或いは法的な強制力を持って出品者を話し合いの場に引きずり出したいなら、出品者を訴えるしか方法が有りません。
しかし訴えを起こすならば、その費用は数万円では済まないでしょう。勝訴したとしても大赤字です。
あいにくですが、落札者はこれ以上自分の傷を広げないために泣き寝入りするしかありません

「修復歴なし」のはずが、東日本大震災で亡くなった方の水没車だった?

3件目は自動車の販売に関する争いです。これまでの2件とは異なり、個人ではなく中古車販売業者から買取っています。

バイクの取引ではないのですが、ネット取引のリスクが良く分かる事例なのでご紹介します。

落札者の訴え - 落札した車に不具合が頻発!

この案件も訴えたのは落札者です。

「修復歴なし」と記載された軽自動車を約 76 万円で落札したところ、納車直後から様々な不具合がおきました。

出品者に連絡したところ、幾つかの不具合については部品代金を補償してもらえましたが、すぐに「ノークレーム・ノーリターンが原則なので本来は対応しないが、車を持ってくれば有償修理する。しかしそちらで直したものは補償しない」と言われるようになります。

その後、落札者はその車を処分するために知り合いを通じて業者オークションに出品します。

ところがその車には冠水の跡があり、メーターの改ざんも見られることから、オークションへの出品を停止されてしまいます。

 

落札者の要求 - 落札費用と輸送費を返せ!

落札者は「修復歴なしではない」と出品者に訴え補償を求めましたが、「ノークレーム・ノーリターンの取引」であるとして、相手にされなかったため、センターに訴えています。

要求は落札代金及び負担した陸送にかかった費用の合計約 85 万円を返金してほしいというものでした。

 

出品者の返答 - 現車確認を断ったのはあんただろ!

落札者からの要求に対する、出品者の反応は次のようなものでした。

「ノークレーム・ノーリターンで出品しており、落札前に現車の確認を勧めていたが、落札者からの質問は陸送及びその他の費用のことだけであった。よって返金には応じない。

但し買取希望であれば最近の事業者オークションの平均価格で買取をする。但し輸送費などは負担しない。」

 

交渉過程で明らかになった事実 - 東日本震災の水没車だった、しかも持ち主は死亡

出品者が仲裁手続きに協力してくれることになった為、手続きが開始されました。

しかしその後とんでもないことが判明します。

落札者が調査したところ、この車は平成 22 年(東日本大震災前年)には宮城県の方が所有していたのですが、元所有者の死亡により東日本大震災の年に廃車となり、その後に出品者が持ち主となったことが分かったのです。

東日本震災の水没車
東日本震災の水没車 出典 : https://www.museum.or.jp/

 

更に元所有者の住所は震災時の冠水地域であることも判明しました。

 

結果 - なんとも後味の悪い結果に 落札者は何を思う?

この争いは交渉の途中で落札者が申請を取り下げたため、未解決のまま仲裁手続きが終了しています。

尚、出品者は仲裁の手続きにキチンと対応していましたので、落札者の一方的な理由による取り下げと考えて間違いないでしょう。

詳しくはこの案件の詳細はこちらからご覧いただけます(PDF)。

サイト管理者の意見
大変後味の悪い案件です。
落札者は車の過去を知り、これ以上関わりたくなかったのではないでしょうか?
この一件は出品者が悪いと感じる方が多いと思います。ですが私はそうも言いきれないと思っています。
業者であるなら信用できる状態の車両を販売すべきとは思いますが、この業者は落札者に実際に車両を確認するように勧めているのです。
しかし落札者は勧めに応じませんでした。落札者は“走行距離や内装・外装の状態は問題がないように見え、年式や値段を考慮して落札した”と述べています。つまりサイトの写真とデータだけで判断したという事です。
70万円以上もする買い物、しかも中古の物を買うのに実際に見ずに買うなんて言うことが有るでしょうか?
残念ですが、この落札者はあまりにも安易に結論を出してしまっています。

ネットオークションが上手く行ったのは偶然でしかない

如何でしたでしょうか?

ネットオークションでの取引が如何にリスクが大きく、事前に防止策を取っておかなければ、自分が大けがをするということがお分かり頂けたのではないかと思います。

勿論、ネットオークションを通じて良い売買を行えた方も多くいらっしゃいます。ですが取引が無事に済んだ方は細心の注意を払ったか、たまたま良い相手に巡り合ったかの何れかでしかありません。

個人売買は本当にお得なのか?

バイクの個人取引をする目的は、「バイクが高く売れる」か「バイクが安く買える」かのどちらかでしょう。決して個人売買の方が簡単だし安心だから、という理由ではないはずです。

それでは本当に「バイクの個人売買は高く売れる」のでしょうか、「バイクが安く買える」のでしょうか。

ヤフオク、メルカリの成約実績と、バイクブロスの買い取り実績を見てましょう。

個人売買とバイク買取 成約価格の比較

バイクの個人売買の殆どは高く売ること、安く買うことが目的です。

バイクの個人売買は業者との取引に比べて、多くの手間がかかりますから、それ相応に高い価格で売れないと意味が有りません。安い価格で買えないとただの無駄骨です

では本当に高く売れて安く買えるのでしょうか?

先ずはヤフオクとメルカリで成約実績を調べてみます。

対象としたのは、最も成約実績が多いであろう、ホンダのCB400SFです。この車体は取扱件数が多いだけでなく、安定した需要がありますし、車体の完成度が高いために、走行距離が増えても価格が下がりにくいという特徴がありますので、サンプルとしてはうってつけです。

ヤフオクでのCB400sf成約実績

先ずはヤフオクでの実績です。成約画面のスクリーンショットをご覧ください。

キチンとした情報をお伝えするために、細かな検索条件設定は行っていません。

出典 : https://auctions.yahoo.co.jp/

最上段に平均成約価格が197,671円であると記載されていますが、表示されている内容も似たような結果です。

 

メルカリでのCB400sf成約実績

次にメルカリの実績を見てみます。
ヤフオクに比べて実績が少ないですが、本日時点で見られる実績を全て載せています。

出典 : https://www.mercari.com/

たまたまなのかもしれませんが、ヤフオクよりも少し平均値は低いようです。

ヤフオクはオークション方式なので、平均値が上がりやすいのかもしれません。

買取一括査定でのCB400sf買い取り実績

それではバイク買取一括査定のバイクブロスが公表している実績を見てみます。

かなりの数の実績が見れますので、一部分のみ抜粋です。こちらの数値も何ら条件設定は行わずに抽出しています。

出典 : http://www.bikebros.co.jp/

如何でしょうか?

価格はバラバラですが、少なくともヤフオクの19万、メルカリの18万よりも高いことは一目瞭然です。

バイクの個人売買は負けるバクチ?

ホンダのCB400sfのヤフオクでの成約実績は19万、メルカリでは18万でした。しかし一括査定では確実に20万を超えます。

バイク売却は個人売買の方が得になるわけではないのです。

一方でバイクを買う場合にはどうでしょう?

買う場合にはメルカリやヤフオクの方がメリットがありそうです。

ですが、先に引用した、3つのケースを思い出してみて下さい。

このようなリスクを負っても安いバイクの方が良いのであれば、ヤフオクやメルカリでの取引に勝るものは有りません。

ですが、リスクを回避したい方には個人売買はお勧めできません。

バイクを個人売買で買うのは負ける可能性が高いバクチなのです。

バイクを 安心・満足 して売る方法

リスクを回避して、安心=安全に手配をしたいなら、先ずは最王手のバイク王に依頼を掛けてみてください。

他の買取業者に比べて、このようなメリットがあるからです。

  1.  日本全国に支店展開をしているので、対応が早い
  2.  1社だけへの依頼となるので、しつこい勧誘電話が来ない
  3.  買い取ったバイクの再販先が多いので、買い取れない可能性が低い

バイク王への依頼は以下より行えます。車種別に受付窓口が分かれています。


(現在、バイク王のシステムの不具合から中型サイトではなく、
アメリカンサイトが表示されてしまいますが、支障なくお使いいただけます)

 

個人取引で高値がつく可能性が気になるのであれば、バイク王で見積もりを取ってからヤフオクやメルカリの売却実績と比較してみては如何でしょう。

バイクを少しでも高く売りたいなら

多少の手間がかかっても高い価格を願うなら、「バイクブロス」バイク買取一括査定見積りを用いて下さい。

一括査定であれば、複数の会社から買取価格の提示を受けることが出来ます。


一括査定に依頼すると、最大8社が連絡をしてきます。

バイク王だけへの依頼に比べれば手間がかかりますが、個人売買でかかる手間とは比較にならないほど簡単に手配が進みます。

さらに売却金額が支払われない事も、いつまでも名義変更が終わらずにイライラすることもありません。全て業者任せでで、確実に手配が進みます。

バイクを 安心・満足 して買う方法

バイクを買う場合、最初の値段だけ見れば個人売買よりも安く手に入れる方法はありませんが、問題はその後です。

挙げさせていただいた3つのケース

でも分かるように、個人売買では買った後の不具合は全て自分で行うのが基本です。不具合の度にバイク店に修理を依頼したのでは、お金ばかりかかってしまい、結局損をするからです。

個人売買でバイクを買って得できるのは、そのバイクの不具合を全て自分で直せる技量と道具を持っている方だけです。

 

バイクを売るなら、自分に合った売り方で

バイクを売る先は「バイク販売店」「バイク買取専門店」「一括査定サイト」「専門オークション」「個人売買」など実に多くありますが、買取をどこに依頼するかで、買取の値段、かかる手間、要する時間、懸念されるリスクなど、全てが変わります先ずは自分に合った買取先を見つけましょう。それが満足できるバイク売却の第一歩です。

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