もしあなたが出来るだけ手間を掛けずにバイクを売りたいなら、普通より慎重に依頼先を選ばなければなりません。
現代社会の便利さでもあり怖さでもあるのですが、一旦間違った方向に提供した情報は取り消せず、あなたが希望しない方向にどんどんと話が進んでしまうからです。
つまり「どこに依頼を出すか」を検討してから動かなければ、あなたの手間がどんどん増えてしまうのです。
この記事では、先ず手間となり易い点とその理由を挙げ、次にどうすればその手間を回避できるかを提示します。
目次
バイクを売るときに、何が手間なのか
バイクを売る際に何が手間になるのでしょうか?。先ずはこの点を整理してみたいと思います。
手間となるバイク売却の手続き 法的な手続き
バイクを売るときには、バイクの譲渡手続きや、廃車の手続きが必要です。
この手続きを行うには市役所や陸運局へ出向かななければなりません。
手続きを行うのは役所なので、平日の昼間しか対応してもらえません。それに加えて、書類に不備があると1回で手続きが済まないこともあります。
仕事を休んで役所に行っても、書類の不備を指摘されれば、手続きを行えないまま、帰らなければなりません。そうなれば、もう一日仕事を休むことになります。
このような平日に時間を取らなければならない、役所の指示通りに所定の手続きを行わなければならない、これが第一の手間です。
手間となるバイク売却の手続き 多くのメールと電話への対応
バイクを売るためには、買い取ってくれる業者との打ち合わせが欠かせません。
ですが、もしも何度も同じ説明を求められたとしたら?
同じようなメールが何通も届いたり、夜に電話が掛かってくるとしたら?
これはかなりストレスを感じるのではないでしょうか。
買取の依頼先を間違えると、違う業者から次々に電話が入ることがあります。そうすれば、同じ話を何度も行わなければなりません。
同じ話を何度もしなければならない。こちらの都合はお構いなしで、次々と電話が掛かってくる。これが第二の手間です。
手間となるバイク売却の手続き 当日の立ち合い
バイクの買取価格を決めるためには、実車の確認が不可欠です。
査定に要する時間は1~2時間程度ですが、夜間や早朝には対応してもらえないので、休日などに時間を割くことになります。
当然、査定を依頼した会社の数だけ対応が必要です。
休日に何度も時間を割かなければならない。これが第三の手間です。
バイクを売る手間はなぜ発生するのか
なぜこのような手間が発生するのでしょうか?
例えば中古本のようにカウンターに持って行くだけで勝手に値段が決まり、現金が得られるようにはならないのでしょうか?
次は手間の原因となっている事柄の必要性について考えてみます。
法的な手続きはなぜ必要なのか
バイクや自動車は政府により人と車両を紐付けた管理が行われています。その理由は主に2つあります。
①管理責任を明確にするため
バイクが事故を起こした場合や、騒音や公害などの原因となった時に責任者を特定するためです。
②税金を課すため
自動車税などの税金を負担する人を特定するためです。
そのため、あなたとバイクの法律上の繋がりを切り離さないと、バイクを手放した後も責任を負い続けることになります。
非常識な電話やメールはなぜ来るのか?
これは一括査定という仕組みに原因があります。
一括査定の場合には、依頼情報が瞬時に多くのバイク買取店に流されます。
バイクの買取店はこの仕組みを使うことで、営業活動をせずにバイクを売りたい人の情報が得られるようになりました。
しかし一方では、同じ情報が同業他社にも流れるために「早い者勝ち」という状況をも生み出しました。
つまり買取を希望する業者は、依頼情報が流れると直ぐに連絡を行わざるを得なくなったのです。
メールで連絡したのでは、相手が見てくれるまでに時間のロスが生じるので、より早くて確実な電話連絡を選択するようになりました。
もしも夜遅い時間であったとしても、他社に遅れないためにはあなたに電話を掛けるしかありません。
これが「非常識な電話があなたに次々と掛かってくる」状態を引き起こしているのです。
なぜバイク買取査定に立ち合わなければならないのか?
中古バイクは使用方法によって程度の差が大きく、買取の値段が千差万別です。その為に現物を見ながらでないと、金額の提示が出来ません。
また、何故その金額になったのかを、バイクの状況を示しながらあなたに説明しなければなりません。その為にあなたの立ち合いが欠かせないのです。
どうすればバイク売却の手間を減らせるのか
このようにバイクを売るためには「法的な手続き」「メールと電話の対応」「当日の立ち合い」の3つの手間が有ります。では各々の手間はどのようにすれば減らせるのでしょうか。
法的な手続きの手間は完全に無くせる
意外かもしれませんが、最も簡単に手間を減らせるのが法的な手続きです。
手続きを行うのが市役所であっても陸運局であっても、委任状が1枚あれば他人でも手続きが出来ます。
ですから委任状さえ作ってしまえば全ての手間を他人に任せられるのです(250CC迄のバイクなら委任状は不要です)。
電話とメール ゼロは無理だが1回までなら減らせる
バイクを売る手間を少なくするための最大のポイントはここです。電話が鳴り止まないという状況を防ぐには、早い者勝ちの状況を作らないようにしなければなりません。
実はバイクの売り先には、一括査定の他に「バイク買取専門店」への直接依頼という方法が有ります。
この方法であれば、買取情報は1社にしか流れませんので、電話もメールもたった1回にすることが出来ます。その具体的な方法はこの記事の後半に記しています
査定の立ち合いも、1回まで減らせる
バイクの査定立ち合い回数も「バイク買取専門店」への直接依頼であれば1回で済みます。具体的な方法はこの記事の後半に記しています。
手間を掛けずにバイクを売る最適な方法
それでは、出来るだけ手間を掛けずにバイクを売る方法をお伝えいたします。
法律手続き代行OK 電話は1回、当日立ち合いも1回を実現する
手間を掛けない為に最も有効な方法は、バイク買取専門店への直接依頼です。
この方法は依頼先が1社だけなので、電話が鳴り止まないこともありません。買取業者にとっても早い者勝ちではありませんから、電話攻勢をかける必要もありません。
相手にとって迷惑となる時刻と判断すれば、次の日に電話するなどの配慮も行えるようになります。
もちろん、法律手続きは代行してくれます。殆どの場合、無料で対応してくれるのです。
バイク買取専門店とは? どう選ぶ?
ところでバイク買取専門店とは、どのような会社でしょう?
名前は「買取専門店」ですが、決して買取だけを行っているのではありません。
『バイク買取専門店』とは一般消費者からバイクを買取り、そのバイクを他のバイク業者に転売することで利益を上げている会社なのです。
バイク買取専門店は、中古バイクの流れを変えた
バイク買取専門店が出来る前は、買い取ったバイクを自社で修理して自社で売っていました。今でもそのような業者は多く存在しています。
つまりバイク買取専門店が出来る前は、中古バイクが売られるまでの流れはこのようになっていたのです。
この流れに大きな変化をもたらしたのが買取専門店です。買取専門店が生まれたことで、中古バイクの流れはこのように変わりました。
買い取り専門店は、この流れのうち、
の部分に注力しています。その後の工程
は他のバイク店が担います。
買取専門店は、バイクを売る先が多い?
更に買取専門店は、バイクを売れる先を普通のバイク店よりも多く持っています。買取ったバイクの状態に応じて、売る先を分けているのです。
これを図にするとこのようになります。
普通のバイク店では「自社で修理して販売できるバイク」しか買い取ることが出来ませんが、バイク買取専門店はこのように多くの販売チャネルを持つことで、どのようなバイクでも買い取ることが出来ます。
バイク買取専門店には買取の専門員がいる
もう一つの強みは、買取の為の専門員を配置できることです。
通常のバイク店では、販売員や整備士が買取業務を兼務することが多いため、買取の業務に集中できません。また遠方への出張なども制限されます。整備員にしろ販売員にしろ、長時間店舗を離れてしまうと、他のお客様に迷惑が掛かってしまうからです。
この点、買取専門店は販売や整備業務を行わないか、行っても僅かであるために、査定員が自由に動けるのです。
当然、あなたの査定依頼にも迅速に対応できます。
バイク買取専門店をどう選ぶ?
バイクを手間なく売るためには、買取専門店が最適であることはお判りいただけたと思います。
ではどのように依頼先を選べばよいのでしょうか。
先ずは規模の点から見てみます。
大手は手続きがスムースに進む
会社の規模は資本金額、従業員数、市場シェアなどで表されます。主なバイク買取店の会社データを比較すると、このようになります。
主なバイク買取専門店 | 資本金 | 売上高 | 従業員数 |
バイク王 | 5億9千万円 | 182億5200万円 | 752 |
バイク買取センター | 3千万円 | 60億円 | 150 |
バイクBoon | 2千万円 | 非公開 | 45 |
バイクパッション | 非公開 | 非公開 | 25 |
バイクワン | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
バイクボーイ | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
(2018年9月調べ)
バイクを売る先は、必ずしも大手である必要はありません。バイク買取業者とあなたの付き合いは一時的ですから、資本金も売上高も従業員数も全く考える必要はありません。お金さえもらえれば、バイクを売った直後に、その会社が倒産しても全く問題ないのです。
ですが大手企業は、業務がフロー化されている可能性が高く、手続きがスムースに進むというメリットがあります。
法律手続きや代金の支払いがスムースに進むことは、あなたにとって重要なポイントになるはずです。
営業エリアには要注意
自分の住んでいる場所(バイクを買い取ってもらいたい場所)が営業範囲に含まれるかも重要です。
買取専門店も得意な地域と不得意な地域が有ります。自社の直営店が開設されていない地域では、提携会社に対応を委託する可能性があります。そうすると買取専門店のメリットが薄まる可能性があるのです。
2018年9月現在ブランド名 | 店舗展開 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 東北 | 関東 | 甲信 | 北陸 | 東海 | 近畿 | 四国 | 中国 | 九州 | 沖縄 | |
バイク王 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
バイクランド | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | 〇 | 〇 | - |
バイクワン | - | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | - |
バイクボーイ | - | - | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
バイクBOON | - | - | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
バイクパッション | - | - | 〇 | - | - | - | 〇 | - | - | - | - |
バイク買取センター | - | - | 〇 | - | - | - | - | - | - | - | - |
これらの2点、大手であること、近隣に店舗が在ることを念頭に置いてバイク買取専門店を選べば、最も手間のかからないバイク販売が可能となります。
上記の表の会社名は各社のホームページに繋がっていますので、めぼしい先を選択してください。