バイクを高く売ろうと色々と検討を続けると、行きつく結論はオークションです。
オークションは一番高値を付けた人に売るという仕組みですから、高値で売る方法としてこれ以上に確実な方法は有りません。
バイクを売る際に使えるオークションには2種類あります。
バイク専用のオークション、いわゆる業者オークションと、ヤフーオークションやメルカリなどの個人向けオークションです。
目次
バイク業者向けのオークション
バイク業者向けのオークションとしてはBDS(ビーディーエス)とJBA(ジェイビーエー)があります。
何れの業者も週に2回ほどの定例オークションを開催していて、1回に2千台前後のバイクが出品されます。
業者向けオークションは古物商の免許を持っていて、そのオークションへ参加する会員証を持っている方しか参加することが出来ません。
これはバイクを売るときも買う時も同じです。そのため業者オークションに参加するためには、参加資格があるバイク業者の助けが必要です。
業者オークション参加にあたり重要な点は「出品費が掛かる」点でしょう。
バイクが売れなくても費用が掛かります。
出品費の支払いをどの段階で求められるかは代行する業者により異なります。オークションに出品する前に手数料として先払いを求める業者もあれば、落札された金額から差し引く業者もあります。
この出品費はオークションに出品する毎にかかります。オークションは週に1~2回開かれることが多いので、買い手が付かなければ、出品費が積みあがっていくことになります。
業者オークションへの出品は、代行業者の協力を得れば誰でも行えます。しかしオークションへの代理出店業者は減ってきており、買取代行のみ行うという業者が大半となっています。
ヤフーやメルカリなどの個人オークションの台頭で需要が減ったのかもしれません。
個人オークション(ヤフオク・メルカリなど)
ヤフオクやメルカリでのバイク売却については賛否両論がありますが、私は次の2つが十分に考慮されているなら、行っても良いと考えています。
- リスクに対する備えがある
- リスク軽減のための労力を惜しまない
ヤフオクやメルカリのリスクとは、「誤解を生むリスク」と「約束が守られないリスク」です。
誤解を生むリスク
ヤフオクにしろメルカリにしろ、バイクの状態を写真と文章で伝えなければなりません。
キズ等の目に見える不具合は拡大写真などを使えば伝えられますが、エンジンの調子などは文章で伝えるしかありません。
ここに誤解が生じます。
日々載っているバイクは、その性能に劣化が有ってもなかなか気付けないものです。自然と慣れてしまうのです。
誰しもバイク店などのプロが行った整備の後に、バイクが生まれ変わったように調子がよくなって驚いた経験があるでしょう。自分が如何に調子が悪いバイクに乗っていたかを知って愕然としたはずです。
このように、自分が「調子が良い」と思っていても実はそうではなかったということは容易に起こります。
「バイクの調子」というのは大変曖昧なのです。そのため売り手と買い手の受ける印象を一致させることは大変難しいのです。
約束が守られないリスク
売買には多くの約束事が有ります。売る前であれば実車確認日、落札後であれば代金の支払い日、支払いの後なら引渡し日、名義の変更期限などが主な約束となります。
これら全ての約束が履行されるかどうかは、ひとえに落札者の性格次第です。見知らぬ相手と数万円~数十万円のやり取りを行うのです。
知人相手でも10万円を超えるようなやり取りはあまり無いと思います。それを見知らぬ相手と行うのですから、そのリスクは相当なものです。
個人売買のリスクを軽減するための労力を惜しまない
実はこれらのリスクはバイク業者との取引でも発生しています。
ですがバイク業者との取引の場合にはバイク業者側がリスクを減らす努力を行っているのです。
そのおかげで顧客側がリスクを感じることも、被害を受けることもあまりありません。ですがヤフオクやメルカリなどの個人売買の場合には、リスクを減らす努力を自分で行わなければなりません。
トラブルを避けるためにNCNR(ノークレーム・ノーリターン)という条件を付けてオークションに出品するのは常識ですが、NCNRと書けば説明が不十分でも良いということにはなりません。
買い手の立場に立って、良い所は良い悪い所は悪いと正確に伝えなければなりません。一部の優良な出品者は動画まで掲載して、エンジン音などを伝えるように工夫していますが、それもリスク軽減の工夫の一つです。
個人オークションへの出品は誰でも出来ますが、リスク軽減の努力と工夫を行えないのであれば避けた方が賢明です。