バイクを売る時に必要なものは、3つに分けられる
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バイクを売るときには、バイクとお金のやり取りだけでなく、役所やローン会社との手続きが必要です。

バイクを売るときに必要なものは、大きく分けると3つに分類できます

  1. バイクを売るなら絶対に必要なもの
    (バイクの持ち主を変更するための書類)
  2. ローンで買ったバイクを売るときに追加で必要なもの
    (ローンの返済が終わっていることを証明する書類)
  3. 他人名義のバイクを売るときに追加で必要なもの
    (名義人がバイクを売ることを了解していることを証明する書類)

の3つです。

それぞれのケースで必要となるものを順を追って説明します。 準備に時間がかかる物もありますから、バイクを買おうと思ったり、売ろうと考えているなら、一度目を通してみてください。

そうでなければ、「バイクは手元に来たけど、公道を走れない」なんて事になりかねませんよ。

目次

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そのバイクは本当にあなたのモノ?

バイクを売るときに必要なものを説明する前に、先ずあなたのバイクの所有者を確認してください。
実は自分が乗っているバイクでも、書類上は他人のバイクであることが珍しくありません。

特に次のような場合には所有者が他人である可能性が高くなります。

  • ローンで買ったバイク:バイク販売店かローン会社が所有者になっているかも?
  • 家族がお金を出して買ったバイク:家族が所有者で、自分が使用者となっているかも?
  • 譲り受けたバイク:名義変更がされてなく、所有者が以前のままになっているかも?

所有者とはバイクに乗っている人でも、バイクを保管している人でもありません。法律上の持ち主のことです。

法律ではバイクを使っている人を「使用者」、バイクの持ち主を「所有者」として分けて考えています。そして法律上の持ち主が誰なのかによって、必要なものは変わります。

バイクの所有者が誰であるかは、車検証などの書類で簡単に確認が出来ます。これらの書類は、バイクのシートの下の収納スペースに入っているのが一般的です。

所有者の確認方法

バイクの排気量により書類が違うので、排気量別にご案内します。

50cc~125ccのバイクなら 「標識交付証明書」のここ
標識交付証明書の所有者記載欄

 

125cc~250ccなら 「軽自動車届出済証」のここ
軽自動車届済証の所有者記載欄

250cc以上なら 「自動車検査証」のここ

自動車検査証(車検証)の所有者記載欄

バイクを売るなら絶対に必要なもの

それでは必要なものを見ていきましょう。

先ずは所有者が誰であったとしても、バイクを売るなら必ず要るものです。

1.所有者が確認出来る書類

先ほど所有者を確認した書類です。

  • 125cc以下のバイクなら標識交付書(廃車済みなら廃車証明書)
  • 125ccを超えて250cc以下のバイクなら軽自動車届出済証(廃車済みなら軽自動車届出済証返納確認書)
  • 250ccを超えるバイクなら車検証(廃車済みなら自動車検査証返納証明書)


2.自賠責保険証
(加入中の場合)

3.売る人の印鑑(認印で良い。但しシャチハタ印は業者に確認が必要)

4.売る人の身分証明書コピー(写真入り住基カード/運転免許証/保険証/パスポート のいずれか)

5.親権者の同意書(未成年がバイクを売る場合のみ必要)

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ローンで買ったバイクを売るときに追加で必要なもの

ローンで買ったバイクの場合、車検証などに記されているバイクの所有者はローン会社や、バイクを買った販売店になっています。

この場合には、追加で必要となる書類があります。また、ローンを完済しているかどうかで必要な書類が変わります。

 

ローンを払い終わっているなら、先ずこの手続きを!

ローンを完済していても、車検証の所有者がローン会社やバイク店のままということが頻繁にあります。ローンが完済され、所有者が移っていることがバイクの登録に反映されていない状態なのです。

バイクを売るためには、あなたに所有権があることを登録し、車検証などに記載してもらわなければなりません。これを所有権の解除手続きと言います。

所有権解除手続きの手順

書類に記載されている所有者を自分に変更する手続きは以下の通りです。

1. ローン会社に連絡し、完済証明書を発行してももらう

2. 管轄の陸運局に行き「名義変更用の申請書」または「廃車登録抹消に類する申請書」を入手する

3. 車検証などの書類に所有者として記載されている方(バイク店など)に陸運局で入手した書類と完済証明書を送り、陸運局で入手した書類に押印してもらう

4. 以下の必要書類を陸運局に持参し、所有者の変更を申請する

・登録書類(車検証、または軽自動車届出済証)
・前所有者から受け取った押印済み書類
・あなたの印鑑
・ナンバープレート(廃車にする場合)

この手続きが終われば書類上もあなたのバイクになりますので、売却が出来るようになります。

ポイント
多くのバイク買取店は、この手続きを代行してくれます。代行できる内容や費用の有無は、買取会社により異なりますが、バイク王などの大手会社では、無償としているケースが多く見られます。

ローンの返済が終わっていない?! 少し面倒ですが方法はあります

ローンが完済されていないバイクを売りたいなら、先ずはローン全額を一括で返金しなければなりません。ローンを全額返した後に、上記の「返済を完了した場合」と同じ手続きを行います。

しかし一括返済が難しい場合にはどうすれば良いのでしょう?

或いはバイクを売ったお金でローンを返済したい場合には?

完済しないとバイクは売れないし、バイクを売らないと完済できない、という事になってしまいます。

 

このような時にはバイクの販売店や買取店を介して手続きを行ってください。

ローンの返済手続きにバイク買取店を挟むと、色々な返し方が出来るようになります

全ての買取店で、これから紹介する全ての方法を出来るわけではありませんし、出来るとしても有償か無償かは店により違います。

ですが取れる選択肢は確実に増えますし、あなたが行わなければならないことは格段に少なくなります。

 

方法その一 バイクを売ってローンを完済する

バイクの買取額が、ローンの残額より高い場合に使える方法です。
バイク売却額が、ローン残債より高い場合に使えるローン返済方法

先ずバイクを買取店に渡します。その後買取店はあなたに代わってローン会社に残金を払い、残った額をあなたに払います

方法その二 バイクの売ってローン返済の一部に充てる

バイクの買取額がローンの残債よりも低い場合です。バイクを買取会社に渡すと共に、不足金額も渡します。
バイク売却額が、ローン残債より少ない場合に不足額を追加して返済する

そうすると、あなたに代わってバイク買取店がローンを完済します。

方法その三 ローンの残りを新しいローンに組み込む

方法その二のように、バイクの値段がローンの残額より低い場合で、バイクを新たに買うのであれば、新しいバイクのローンに古いバイクの不足額を上乗せすることが出来ます

先ずはローンの返済を行います。
バイクの乗り換え時に、現在のバイク売却額が、ローン残債より低い場合には新車価格に残債を上乗せする

このように不足額はあなたではなく、買取店が負担します。
その上で、新しいバイクの借入額に買取店が負担した額を上乗せします。

バイクの乗り換え時に、現在のバイク売却額が、ローン残債より低い場合には新車価格に残債を上乗せする その2
但しこの方法は新しいバイクを買取店から買うことと、ローンの審査が下りることが条件となります。実施には買取店との事前調整が必要です。

方法その四 ローンを組み替える

最後はローンを組み替えるパターンです。買い取り額の不足分を一括ではなく新しいローンで分割払いとする方法です。

バイク売却額がローン残債に満たない場合に残債を新規ローンとする方法1

最初の手順は方法その三と同じですが、買取店が負担した金額は新しいローンとしてあなたが引き受けます。
バイク売却額がローン残債に満たない場合に残債を新規ローンとする方法2

こうすることで、一括返済を分割返済に変更することが出来ます。ですが私はこの方法をお勧めしません。

以前のローンはバイクと言う担保がありましたが、新しく契約するローンは無担保ローンです。

ローン会社は無担保のリスクを金利に織り込みますので、利息は借り換えの前よりも増えます。月々の返済額も総返済額も間違いなく増えるのです。

またローン会社にとってもリスクの大きな組み換えなので、審査が下りないかもしれません。

他人名義のバイクを売るときに追加で必要なもの

持ち主がローン会社や販売店などではなく、家族や以前の使用者である場合には、その方の「許可」を得る必要があります。

この許可を得ないで売ると、他人の物を勝手に処分したことになり、処罰の対象になります

家族が所有者である場合

追加で必要なもの :

所有者からの委任状
所有者の身分証明書の写し

所有者である家族の委任状(原本)と身分証明書(免許証・パスポートなど)の写しを得て下さい。

この2つが有れば、家族の代理で手続きを行っていることになるので、バイクを売ることが出来ます。バイクと家族が違う場所にいても支障ありません。

委任状のサンプルを掲載しておきます。ただし買取店によっては独自の書式を定めている場合がありますので、書類を作成する前に買取店に確認を行ってください。

所有者が以前の持ち主のままである場合

持ち主が以前にそのバイクを持っていた人のままの場合に必要な書類です。

以前の所有者が記録に残っている場合には、その方に連絡が付いて、書類の準備に協力してもらえる場合と、連絡が付かなかったり、連絡がついても協力が得られない場合で準備書類が変わります

当然、協力が得られる方が簡単です。

以前の持ち主と連絡が付き、書類作成に協力してもらえる場合

連絡がついて、書類作成に協力が得られる場合には、次の2点が必要となります。

    • 譲渡証明書(以前の所有者が記名押印)
    • 身分証明書の写し(以前の所有者のもの)

連絡が取れる場合には、その方から署名入りの譲渡証明書(原本)と身分証明書のコピーを受け取ってください。そうすれば問題なく売ることが出来ます。

譲渡証明書のサンプルも載せておきますが、上記の委任状と同じく、買取店指定書式がある場合にはそちらを用いて下さい。

 

以前の持ち主と連絡が付かない場合や、書類作成の協力が得られない場合

以前の持ち主と連絡が取れない場合や、譲渡証明書を作成してもらえない場合は少々厄介です。相手の協力を得ずに無理やり手続きを行うと、盗難車を売るのと同じ手続きになってしまうのです。

このような場合には、バイク買取店への相談をお勧めします。買取の可否や条件は買取店によって変わりますので、買い取れないと言ってくる会社や、手数料がかかるという会社など様々な返答を得るでしょう。

しかし1社で断られても諦めずに、他の会社をあたってみて下さい。

手続きは専門家に協力してもらおう

如何でしたでしょうか。

バイクを売るときに必要なものは、数は多くないのですが、作成に時間を要したり、役所や他の方に発行を依頼しなければならないものが多いので、想像以上に手間と時間がかかります。

このような手間を回避しつつバイクを売るには、バイク買取専門店に依頼すると良いでしょう。

多くのバイク買取専門店はこれらの手続きを無償で代行してくれます

 

バイクを売るなら、自分に合った売り方で

バイクを売る先は「バイク販売店」「バイク買取専門店」「一括査定サイト」「専門オークション」「個人売買」など実に多くありますが、買取をどこに依頼するかで、買取の値段、かかる手間、要する時間、懸念されるリスクなど、全てが変わります先ずは自分に合った買取先を見つけましょう。それが満足できるバイク売却の第一歩です。

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