「依頼前に知らないと意味がない。バイク買取は販売力で選ぶ。」の記事で、「結局のところバイク売却は大手に声をかけるのが最も得策だ」とお話しさせていただきました。
では具体的にどの会社が「信頼に足る大手」なのでしょうか。
店がきれいとか、社員がしっかりしている等を基準として選ぶのも間違いではありません。
ですがその状況はたまたまその店の店長が優秀であっただけかもしれません。ですからここではもう少し離れた視点から信頼できる会社を選んでみたいと思います。
目次
推奨できる会社は1社しかなかった
先ず結論からお話しします。
お勧めできる会社は1社しかありませんでした。バイク王です。
バイク王は良い評判ばかりではないので、私自身も少々以外でした。
誤解しないで頂きたいのですが、バイク王以外にも”良いな”と思う会社はありました。特にレッドバロンの沿革や創業者の意思に関しては、感じる部分がありました。
ですが、私の基準をクリアしたのはバイク王のみです。
お勧めの会社はこう選んだ
今回の選定においては、「よさそうだな」とか「好きだ」という感情や印象は全て排除しています。
実際の所、私はバイク王が好きと思ったことは一度もありません。むしろ多くの悪評を見て警戒していた時期もあったくらいです。
ですが今回あくまでもドライに評価したところ、バイク王のみの選定となりました。
選定基準は次の通りです。
「外圧」にさらされているか
「依頼前に知らないと意味がない・・・」の記事に記載した通り、企業とはごく一部の精神的にタフな会社を除いて、外圧が無ければまっとうな成長を継続することは出来ないというのが私の考えです。
その外圧の最も分かり易い基準が株式公開です。会社は株式を公開することで社会の公器となります。ですから、「株式を公開していること」これが第一条件です。
バイク買取会社の中で、株式を公開しているのは2社のみです。
-
- 株式会社バイク王カンパニー(バイク王)東証2部 証券コード3377
- 株式会社アークコア(バイクランド)名証(セントレックス) 証券コード3384
会社がまっとうな道を歩むためには、社会の目にさらされなければなりません。株式を公開するということは、会社の経営状態を包み隠さずに公にするということです。
また、株式を公開することで、それ迄とは天と地ほどの差が有る運営資金が得られるようになります。
経営資金を確保出来る代わりに、社会からは監視されるようになる。この2つがあって初めて企業は顧客満足度やコーポレートガバナンス等の、利益率に直結しにくい事項への対策を本気で始めるようになります。
少し乱暴な言い方ですが、「儲かればいい」という考えが許されなくなるのです。
推薦するからには全国対応!
ウェブサイトで推奨する以上、全国対応或いはそれに近い形での展開をして欲しいと考えました。
調査結果はこの通りです。
ブランド名 | 店舗展開 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 東北 | 関東 | 甲信 | 北陸 | 東海 | 近畿 | 四国 | 中国 | 九州 | 沖縄 | |
バイク王 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
レッドバロン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
バイクランド | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | 〇 | 〇 | - |
バイクワン | - | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | - |
バイクボーイ | - | - | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
バイクBOON | - | - | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
バイクパッション | - | - | 〇 | - | - | - | 〇 | - | - | - | - |
バイク買取センター | - | - | 〇 | - | - | - | - | - | - | - | - |
バイク王は北海道から沖縄まで展開しているのですが、バイクランドはまだ穴が有ります。
何とか頑張って、全国展開を果たし、バイク王のライバルとなって欲しい所です。
1強体制では市場の水準は上がりません。2強体制になってこそ、顧客満足度などの競争が促進され、私たちにとって良いサービスが醸成されていくのです。
因みに、店舗数ではレッドバロンが圧倒的です。
レッドバロン | 310 |
バイク王 | 57 |
バイクランド | 8 |
バイクランドは債務超過からの生まれ変わりがカギ
バイクランドの運営会社であるアークコアは、平成29年2月期に債務超過となっています。
30年2月の決算では債務超過を解消し、上場廃止も免れました。今後は強化された経営基盤をもとに、増益を見込んでいます。
この増益計画が現実となるか? それを見るまでは、もろ手を挙げて推奨することは出来ないという判断をしています。
バイク王は「基準」になる
前述の通り、当サイトとしてはバイク王を見積もりを依頼すべき会社としてお勧めします。
バイク王に売るかどうかは別として、最も安定した価格提示と、一定水準の顧客対応を期待できると考えるからです。バイク販売会社を見るうえでの「基準」となるでしょう。
ですが、最終的にどこに売るかは別問題です。
ご自身の今(欲しい収入とかけられる手間)と将来(今後のバイクライフ)を考えてベストな先を選んでいただければと思います。
推奨できるのはバイク王、とは決まったものの・・・
調査結果は見ての通りバイク王推しですが、どうも釈然としません。
調査の過程で感じたのですが、バイク買取業者はまだまだキチンとした会社が少ないです。
因みに中古自動車の販売に関する企業で、株式公開している会社はこれだけありました。
この中にはオークションの情報だけを扱っていて、車体には手も触れない会社もあります。中古部品を海外に売ることに特化した会社も含まれています。
それらを考慮しても、バイク関連の会社はあまりにも少ないのです。
自動車とバイクでは市場規模が違いますので、仕方ないと言えなくもありません。
しかしこう言ったら大変失礼ですが、養命酒(年間売上106億円 従業員数 276名)は東証一部上場です。
上場できるかどうかは決して会社規模や市場規模ではないのです。
その会社が公器と認められるだけの経営状態にあるかどうかが上場の基準です。
バイク王カンパニー(年間売上 182億5200万円 従業員数 752名)もアークコア(年間売上29億7千万円 従業員数75名)も頑張れ! その他の会社も頑張れ!
バイク中古買取業界が更に発展することを願って止みません。