バイクを乗り換えた人は、どうして乗り換えを決めたのでしょう?
バイク王から頂いた調査データ「バイクを売った理由」から、乗り換えのきっかけを探ってみました。
目次
バイク王のデータで見る「バイクを売った理由」
この分析で用いるデータはバイク王にバイクを売った人の統計です。
バイク王にバイクを売った人のうち、もうバイクに乗らないと思える理由で手放した人は全体の47%でした。
バイクにはもう乗らない、しばらくは乗れない、と思える理由とその構成比は次の通りです。
- 通勤通学で使っていたが必要なくなった 10.7%
- 仕事が忙しく、乗る時間が無くなった 10.2%
- 引っ越すから 7.8%
- 駐車場が確保できなくなった 7.3%
- 家族が増えて、バイクに乗らなくなった 6.4%
- お金が必要になった 6.1%
- 車を買うから 5.7%
- 事故に遭った 5.2%
- バイクから自転車に乗り換えた 4.8%
- バイクに飽きてきた 4.2%
これらの中にも直ぐにまたバイクに乗るような方が含まれているでしょうが、多くは当面はバイクに乗らないと考えて良いでしょう。
このような理由でバイクを売った人が、全体の47%を占めています。
残る53%はまだバイクに乗ると思われる方です。
バイク王にバイクを売った人の「乗り換えるきっかけ」
今のバイクは手放すけれど、またバイクに乗ろうと考えていそうな方は全体の半分以上、53%でした。
その53%の中身はこのようになっています。
- バイクが古くなったから 28%
- バイクが壊れてきたから 25%
- 新しいバイクが欲しくなったから 21%
- 費用がかさむから 10%
- 車検が切れたから 10%
- その他 6%
このデータから乗り換えを決めた理由が見えてきます。
「バイクが古くなったから」と「バイクが壊れてきたから」で全体の半分以上を占めています。
バイクには乗り続けたいけれど、古くなったり壊れてきたバイクを直しつつ乗り続けるよりも、今のバイクを売って新しいバイクに乗り換えようと考える人が多いのです。
それでは各々の理由をもう少し深堀りしてみます。
バイクが古くなったから売った 28%
「バイクが壊れてきたから売った」のではなく、「バイクが古くなったから売った」という方が最も多くなりました。
「飽きてきた」とか「壊れてきた」のではなく、「古くなってきたから売る」ということですが、ではどんな時に古くなったと感じるのでしょう?
走行距離が伸びると古くなったと感じる
バイクが古くなってきたと最も強く感じるのは「走行距離が増えてきた」時でしょう。
走行距離が増えると自分のバイクが年老いてきたように感じます。
また、故障が増えてくるようにも感じますし、売った時の値段がどんどん低くなるという予測もたちます。
故障が増えたり、買取価格が下がったりする前にバイクを売ってしまうというのが、「古くなったから売る」方の一番の理由です。
小傷、色あせ、サビで古さを感じる
小傷が増えたり、日焼けで塗装が色あせてきたり、サビが出始めたりするとバイクは急に古ぼけて見えるようになります。
最初のうちはメインテナンスで誤魔化す事が出来ますが、それにも限界があります。
見かけが古ぼけてきたバイクは、走行に支障が無くても買取価格が下がります。
それに加えて機械的な不調が出れば買取価格は一気に下がりますから、その前に売ってしまうのです。
バイクが壊れてきたから売った 25%
「バイクが壊れてきたから売った」という理由が、古くなったからという理由と僅差で2番目挙げられました。
壊れてきたバイクを直しながら乗るよりも、買い替えようと考える方が多いのです。
ただし一口に壊れてきたからといっても、その壊れ方は様々です。
少し調子が悪くなったバイクから、なかなか走り出せないバイクまで、この理由には実に多くのバイクが含まれています。
そこで壊れの程度を考えてみます
壊れ始めたから売った
バイクで最初に「壊れてきたかな?」と感じるのは、エンジンの不調です。
- エンジンがかかり難い
- パワーが出なくなってきた
- 白煙が出る
- エンストしやすくなった
などの症状が生じると、「もう寿命かな?売ろうかな?」と考え始めます。
実はこれらの症状は比較的簡単に直せるものがほとんどなのです。
しかし一方では小さな不具合は他の場所にも不具合が生じる時期に来ているというサインでもあります。
この時期ならバイクにはまだそこそこの値が付きますが、先ほどの「バイクが古くなったから」とはかなりの価格差が出ます。
古くなっただけなら、洗車と消耗品の交換、各部の調整で中古車として店頭に並べられますが、壊れ始めてしまうと、部品交換や大掛かりなメンテ無しには売り物にならないために、部品代や手間賃が買取価格から引かれてしまうのです。
壊れ始めの時期と言うのは、今のバイクを直しながら乗るか、思い切って買い替えるかの悩みどころです。
修理が難しくなってきたから売った
壊れ始めたのではなく、修理すら難しくなった場合には、残念な結果になる可能性が高くなります。
修理が難しいというのは、
幾ら修理しても、すぐ不調になる
修理したくても部品が無い
修理できるが高くつく
のどれかです。
この状態になると、いったい何のためにバイクを持っているのか分からなくなります。
思い切って売ろうとしても、驚くほど安い値段しか付かないかもしれません。
残念ながら売り時を逃してしまい、二束三文で売るしか選択肢がなくなった状態と言って良いでしょう
但し、故障しがちでも希少価値があるバイクなら、高値が付く事もあります。
新しいバイクが欲しくなったから古いバイクを売った 21%
今のバイクの程度とは関係なく、新しいバイクの資金の為に古いバイクを売った方です。
この理由でバイクを売る方は、総じて交渉上手なようです。
バイクを売って確保したい金額が明確なので、交渉にも自然と力が入るのでしょう。
目標金額が明確な分、決断にもブレがありません。「幾らでもいい」と思ってバイクを売る方や、「幾らで売れるか分からない」方とは真剣さも違うでしょう。その結果、高値決着となることも良くあるそうです。
バイクを売ったのは費用がかさむから 10%
費用がかさんでしまったという理由には、もうバイクに乗らない方も含まれますが、それ以外に「もっと維持費が安いバイクに乗り換える」方が少なからず含まれます。
400ccから250ccに乗り換えるとか、250ccから125ccに乗り換えるケースです。
400ccを売って250ccに乗り換える
250ccを超えるバイクから250cc以下のバイクに乗り換えると、車検代が不要になります。
実際の車検の代金(陸運局で払う代金)は、3,800円~5,000円です(自賠責保険料除く)。しかも車検は2年に一回なので、1年では1,500円~2,500円程度でしかありません。
しかし、車検を通すために部品の交換が必要になったり、車体のメインテナンスが必要です。これらの手続きをバイク店に頼むと、総額では4万円を超えてきます。
この費用を節約するために、車検の無い250cc以下へ乗り換えるのです。
250cc以上を売って、125cc以下に乗り換える
250ccはもともと車検不要ですが、250ccから125ccに乗り換えることで、維持費を更に下げることが出来ます。
機械の維持費ではなく、任意保険料が下がるのです。
バイクの任意保険は125ccまでとそれ以上で大きく違います。
125ccを超えるバイクは、一台の車(二輪車)として、個別に保険を組まなければなりませんが、125ccまでは自動車保険に付いているファミリーバイク特約でのカバーが出来るため、安い金額での保険が組めるのです。
任意保険料はライダーの年齢などにより大きく金額が変わり、若い方だと年間で10万円以上するケースもあります。
小排気量への乗り換えにより、年間の維持費を10万円近く下げられる方も多いのです。
車検が切れたから 10%
車検が切れたからバイクを売るという方は、車検代を払うならばその金額を使って新しい車検付きバイクや、車検不要のバイクに乗り換える方です。
或いはこれを機に車検の無い、250cc以下の排気量に乗り換える方です。
このような方は、バイクが古くなったからではなく、きっかけと捉えている方です。
車検を通して乗るよりも、違ったバイクに乗りたいと考え、車検の失効をその区切りと捉えています。
乗り換えが頭に浮かんだら、まず行うことは
いかがでしたでしょうか。
乗り換えのキッカケは様々ですが、どのような理由であっても、先ずは今のバイクをどうするかを決めなければなりません。
家族や知人に譲る場合を除けば、バイクを売るか廃棄することになると思います。
もう乗り換えが決まっているなら良いのですが、未だ真剣に乗り換えを検討していないのに、家まで査定員が来てしまったり、何社からも連絡が入ってきてしまうのは避けたいですよね。
そのような場合には、バイク王の無料お試し査定がおススメです。
お試し無料査定ならば、自分の住所を明かさずに見積もりが取れます。
先ずは無料お試し査定で自分のバイクの今の価格を調べてみては如何でしょう。
それでは最後にもう一度バイクを手放した理由をまとめてみます。
もうバイクに乗らないから売る 43%
- 通勤通学で使っていたが必要なくなった 10.7%
- 仕事が忙しく、乗る時間が無くなった 10.2%
- 引っ越すから 7.8%
- 駐車場が確保できなくなった 7.3%
- 家族が増えて、バイクに乗らなくなった 6.4%
- お金が必要になった 6.1%
- 車を買うから 5.7%
- 事故に遭った 5.2%
- バイクから自転車に乗り換えた 4.8%
- バイクに飽きてきた 4.2%
まだバイクに乗るけど売る 57%
- バイクが古くなったから 28%
- バイクが壊れてきたから 25%
- 新しいバイクが欲しくなったから 21%
- 費用がかさむから 10%
- 車検が切れたから 10%
- その他 6%
実際にバイクを売るときの理由は一つではありません。これらの理由の幾つかが当てはまるケースも多いでしょう。
もしあなたがバイクを手放す事を考えているなら、これらの理由のどれかに当てはまるでしょうか?
もしバイクを手放す事を考えているなら、試しにバイク売却の見積もりを取ってみて下さい。
なぜなら、「幾らで売れるのか」は、遅かれ早かれ重要な判断基準になるからです。
先ずは価格を調べてみて、それから手放すかどうかを検討してみては如何でしょう。