カウルはバイクにとって2つの大きな意味を持ちます。
ルックスと走行時の快適性です。
目次
デザインとしてのカウル
先ずは見た目への効果です。同じバイクでもカウルの有無により、ルックスが大きく変わります。
出典 : Triumph Motorcycles Limited
どちらを好むかは人それぞれですが、どちらを選んだとしても、「逆の選択はあり得ない」という気持ちになるほど、好みが分かれる部分です。
走行性能としてのカウル
もう一つは走行時の快適性。市街地を走っている際にはカウルの有無は大きな差とはなりませんが、信号が少ないエリアや高速道路を走るときは、カウルの有無で快適性が全く異なります。
上記のようなデザイン性の高いカウルの場合には、この効果は限定的ですが、きちんとしたカウル(?)の場合には差が明確に出ます。
まずは空気抵抗ですが、カウルが無いと空気に正面からぶつかるような抵抗を感じるはずです。一方でカウルが有ると空気を切り裂くような抵抗になります。
出典 : カワサキモータースジャパン
この効果はカウルが大きいほど増します。
また高速道路の雨天の際には、カウルは更に絶大な威力を発揮します。
カウルが無いと正面からホースで水を掛けられているように感じますが、カウルが付いていると、高速巡行をしている限りはライダーは殆ど濡れません。
カウルによる快適性の向上は、基本的に見た目通りの効果を発揮します。大きければ大きいほど、快適性は上がります。頻繁に高速道路を走る多い方は、必須の装備と言って良いでしょう。
カウルは傷みやすい
カウルはその材質がプラスチック系の物が殆どであること、表面積が大きいこと、そして何よりもバイクを覆っているために、経年劣化が目立ちやすい部品です。
ともすると売却の際には手直しをして見た目を良くしようと試みがちですが、実施してもあまり効果は有りません。カウルの補修は業者であれば簡単に行えてしまいますので、査定時のマイナス条件にはなり難いのです。
カウルの割れなどの大きな破損ば、マイナス査定要素となります。しかし自分で修理しても修理費の方が高く付いてしまう可能性もありますので、やはりあまり手を加えずに査定に臨んだ方が良いでしょう。